西武・栗山“匠”のライナーで球団初350二塁打達成「今日は理想の打撃に近かった」

[ 2020年7月27日 05:30 ]

パ・リーグ   西武4-2ロッテ ( 2020年7月26日    メットライフD )

<西・ロ>この日2本の二塁打を放ち、通算351二塁打とした栗山は、350本目の記念ボードを手に笑顔を見せる(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 【追球ズーム ここにFOCUS】名前の「巧」ならぬ「匠(たくみ)」の技。まさに西武・栗山が理想としている打球だった。中堅方向への低く、鋭いライナー。この球筋を描くために数え切れないほどバットを振ってきた。2回1死一、三塁。中村稔の143キロ直球を打ち砕く。糸を引くような打球が右中間へ。先制の適時二塁打。入団19年目にして史上45人目の通算350二塁打に到達した。

 「僕は本塁打をたくさん打てる打者じゃない。外野手の間を抜く、低くて強いライナー。それが出れば二塁打になる。今日は右中間、左中間と理想の打撃に近かった」。6回1死二塁での決勝打も左中間への痛烈な二塁打だった。通算1856安打のうち、二塁打は351本。この打撃を会得しているからこそ、プロ19年目にして第一線で活躍し続けることが可能となる。

 全ては「準備」と「集中力」に集約される。口数少なく、ほとんど表情も変えることなく、試合前の練習では一人の時間を長く過ごす。この日も鏡、そしてバックネット下の窓に映る自分の姿を見ながら、黙々とフォームのチェックを繰り返した。求道者のような立ち居振る舞いだ。

 「体の状態や今日のスイングの軌道。振り出すタイミングに、内側からバットが出ているか。基本的なことばかり考えながら準備をしている」。集中力を極限まで高めた濃密な時間。最近では軸足の左足を台に乗せ、「バットがいい角度に入るように」と大きく振り下ろすスイングも繰り返す。日々、体の状態が変わるアスリートとして「今日の最善」を探し出すのが日課だ。

 表情を和らげるのは試合後。お立ち台では「通過点。もっともっと積み重ねていく中の1本だと自分に言い聞かせて、次も頑張りたい」と言った。2000安打まで残り144本の道程で、何本の二塁打を打つのか。長いプロ野球の歴史でも、400二塁打以上は過去12人しかいない。(鈴木 勝巳)

 ○…栗山(西)が26日のロッテ11回戦(メットライフドーム)の2回に中村稔から右中間二塁打を放ち通算350二塁打を達成。プロ野球45人目。初二塁打は05年4月12日の日本ハム戦で江尻から。西武では球団史上初となった。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2020年7月27日のニュース