大商大高2年・大槻、圧巻8回12K零封!自粛期間中に下半身強化「自分が一番やってきてんぞ、と」

[ 2020年7月27日 19:59 ]

令和2年大阪府高等学校野球大会3回戦   大商大高6―0登美丘 ( 2020年7月27日    南港中央 )

<登美丘・大商大高>8回2安打2四球12奪三振で無失点の好投を見せた大商大高・大槻
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 2年生右腕の大槻翼が圧巻の奪三振ショーを披露した。「9番・投手」で先発し、8回を散発2安打に2四球、12奪三振で無失点。最終回こそ先輩右腕の沢田隆之介(3年)にマウンドを譲ったが、公式戦初登板で7回無失点だった2回戦・佐野工科戦に続く快投に「マウンドでは誰も助けてくれないので、自信を持っていきました」と胸を張った。

 初回からアクセル全開だった。先頭打者にはフルカウントに追い込みながらも四球を与えたが、次打者を空振り三振に抑えると、捕手の松田直生(3年)が二塁への好送球で盗塁を阻止。続く打者も空振り三振に取り、この回を3人で終わらせた。「先輩たちからも“頼んだぞ”と声を掛けられているし、自分のせいで(この夏を)終わらせたくはないので」。2回には1死から中前へ初安打を浴びたが、2者連続空振り三振で3アウト。3回には3者連続三振で波に乗った。

 コロナ禍で活動自粛期間中は下半身強化をテーマに、体幹を鍛える筋トレや縄跳び、走り込みなどに取り組んだ。大商大高のモットーは「自らで考え自ら行動する」。他の部員の練習メニューや内容が見えない中でも「自分が一番やってきてんぞ!と言えるようにやり続けた」結果、昨秋は「19」だった背番号が「9」に。高橋克典監督からも「コーナーに投げられるようになったので、2戦とも任せました」と、成長を認められた。

 この日は同じ系列の大商大野球部でチームスタッフの新型コロナウイルス感染が発表されたが、練習場をはじめ行動を共にすることはなく、部としての濃厚接触者はいないという。高橋監督は「これまでも手洗いうがいのほか検温などの感染予防をしてきたが、引き続き徹底して行っていきたい」と話した。 

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2020年7月27日のニュース