ヤクルト 嶋効果への期待 高津監督が評する“存在感”と“味”

[ 2020年6月6日 09:00 ]

石川と言葉を交わしながらベンチへと戻る嶋
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 開幕日が決まり、対外試合も再開。当面は無観客であったりと依然として制約はあるが、ようやく球界にも明るさが戻ってきた。ヤクルトは3月の阪神との練習試合で右手親指付近を骨折した嶋が、27日に行われた紅白戦で実戦復帰。開幕に間に合った。

 4日の巨人との練習試合では開幕投手に決定している石川とバッテリーを組んだ。好リードで5回を2安打無失点と巨人打線を手玉に取り、試合後、エースに「中村と、また違った配球を感じとることができた。そういった面でもっと自分自身、成長できるんじゃないかと。嶋に凄く良いリードをしてもらいました」と言わしめた。

 骨折前、キャンプからオープン戦にかけて若手投手へのアドバイスも惜しまなかった。左腕の高橋は左打者にチェンジアップを投げることで投球の幅を広げ「嶋さんが良いヒントをくれる」と頭を下げる。楽天時代、2月に亡くなった野村克也元監督に師事し、田中(現ヤンキース)や岩隈(現巨人)、則本昂、岸ら名だたる名投手とコンビを組んできた35歳。その経験を、知識を、新天地でも存分に生かしている。

 高津監督は、嶋を「見ている選手が凄く勉強になるんじゃないかな。彼のベンチで発する一言であったり、良い存在感というか、良い味を出してくれている」と評する。開幕スタメンはもちろん、競争を勝ち抜いた者がつかむ。ただ、仮にそれが嶋ではなかったとしても、投手陣や捕手陣が嶋から学んでいるものは少なくない。昨季、チーム防御率4・78は12球団ワーストだったヤクルト。“嶋効果”がどのように表れるのか。注目したい。(記者コラム・黒野 有仁)

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