広島・大瀬良 開幕戦へ弾みの4回6K無失点「今日は言うことないかな」

[ 2020年6月6日 05:30 ]

練習試合   広島0-5オリックス ( 2020年6月5日    京セラドーム )

<練習試合 オ・広>先発・大瀬良は4回無失点の好投(撮影・成瀬 徹)
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 2年連続2度目の開幕投手を務める広島・大瀬良大地投手(28)が5日、オリックスとの練習試合(京セラドーム)で4回を2安打零封。最速150キロの直球とカットボールを軸に安定した投球を披露し、6月19日の開幕DeNA戦に弾みをつけた。

 2年連続の開幕投手はダテじゃない。3月20日の中日との練習試合以来77日ぶりの対外試合登板。開幕延期によるブランクなど無関係とばかりに、大瀬良が底力を見せつけた。

 「直球でファウルや空振りが取れ、いつもよりやりやすかった。変化球もある程度まとまっていたし、今日は言うことないかな」

 見せ場は4回だ。T―岡田と吉田正の連打で招いた無死一、二塁のピンチ。メジャー282発のジョーンズを外角低めのカットボールで空振り三振に仕留めると、ルーキー勝俣は力のある内角直球で見逃し三振、太田も低めのカーブで空振り三振に斬ってみせた。

 「三振を取りたい場面。うまくボールをチョイスしながら3つ連続で取れたのは自信になる。アツ(正捕手・会沢)さんとの意思疎通もうまくできた」

 久々の実戦登板となった5月29日の紅白戦は3回1失点。ピレラに被弾したスライダーは「思った所に投げ切れた。紅白戦で出た課題は無くなった」と言い切り、最速150キロを計測した直球と110キロ台のカーブで緩急を巧みに操った。さすがの修正力だった。

 「今日は直球やカットボールに力強さがあった。しっかり調整しているし、心配はしていない」。これで対外試合は2分を挟んで13連敗。総じて硬い佐々岡監督の表情は、主戦右腕に言及する際にのみ緩んだ。絶大な信頼を置く証だった。

 「(開幕が)迫っていると感じる。試すことはせず、試合の中で実戦勘を磨きながら投げたい。1試合、1球が大事になる。今日のような投球を続けて、開幕を迎えたい」

 習得中の新球シュートこそ「今日は全然有効じゃなかった」が、そこは愛きょうというものだ。次回12日のソフトバンク戦が最終登板。3年連続日本一の鷹打線を料理し、一点の曇りもなく6・19のマウンドに上がる。(江尾 卓也)

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