伊香のドラフト候補右腕・隼瀬 プロ志望明言「上のステージでやりたい」、紅白戦で潜在能力示す

[ 2020年6月6日 18:31 ]

紅白戦に登板した伊香・隼瀬
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 今秋ドラフト候補の伊香(滋賀)・隼瀬一樹投手が6日、改めてプロ志望を明言した。滋賀県長浜市の自校グラウンドで練習を行い「プロを目指してやっている。上のステージで野球をやりたい」と話した。

 わずかな球数で潜在能力を示した。紅白戦に登板し、まずは1番打者を外角直球で空振り三振。だが、その後の投球中に右肘に違和感を覚えて降板した。視察した4球団のスカウトにも緊張が走ったが、熱中症の初期症状とみられる違和感で、骨や筋肉に異常はなかったもよう。右腕は試合中にブルペン投球も行い「大したことないです」と笑った。この日投じたのはわずか11球ながら、直球は自己最速にあと1キロに迫る139キロを計測。持ち味の低い重心から伸びる威力十分の直球も披露した。広島・鞘師スカウトは「いいモノがあることは分かっている。現状では練習もあまりできていないだろうし、また見に来ます」と話した。

 昨秋滋賀大会で名を上げた。初戦の滋賀学園戦で4安打完封勝利。準決勝の近江戦では延長戦の末に敗れたが、10回2/3を1失点だった。母校にとって33年ぶりとなる夏の甲子園大会出場に向けて練習を重ねていたが、戦う前に夢はついえた。

 「伊香高で、このメンバーで野球ができなくなったのが悲しかった。地域の皆さんも応援してくれるし、それに応えられないのが悔しい」

 それでも小島義博監督、87年の春夏連続甲子園大会出場時の部員だった父・大典さんらの励ましを受け、気持ちを前へと向けた。「プロを目指してやる以上、1日1日を無駄にしてはいけない」。3月初旬から、休校措置による約3カ月間の個人練習を経て、6月1日から全体練習が再開。理想とする元巨人・江川卓氏、日本ハム・吉田輝のように伸びのある直球で空振りを奪うため、高い意識で休むことなく練習を積んできた。

 入学時の最速は120キロ台だったが、着実に成長を遂げ、捕手出身の小島監督は「この冬くらいから(投球を)受けるのが怖いと思うようになってきた」と認める。滋賀県高野連は中止となった全国高校野球選手権・滋賀大会に代わる独自大会の開催可否を発表していない。隼瀬は、開催となれば「伊香が滋賀制覇すれば、地域にも勇気を与えられるし、伊香高校も良くなっていく」と全力で戦うことを誓った。

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