ソフトB・松田宣「4番・一塁」で紅白戦、感覚“真逆”も「違和感なくやれた」

[ 2020年3月10日 05:30 ]

ソフトバンク紅白戦   紅組0―1白組 ( 2020年3月9日    ペイペイドーム )

<ソフトバンク紅白戦>3回無死、牧原のゴロをさばく一塁手・松田宣(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは9日、ペイペイドームで4イニングの紅白戦を行い、松田宣浩内野手(36)が紅組の「4番・一塁」で出場。「熱男」の刺しゅうが入った真新しいファーストミットをつけ、5度の守備機会を難なくこなした。三塁手として7年連続でゴールデングラブ賞を獲得した名手はチーム事情を受け入れ、慣れない一塁の守備にも意欲を示した。

 大声を張り上げる位置は違ったが、安定した守備力はいつもと同じだった。松田宣は紅白戦に紅組の一塁手として出場。5度あった守備機会を難なくこなした。

 「久々でしたけど違和感なくやれたって感じです。2010年?10年ぶりかな。11年以降はやってないと思います。(三塁と)感覚は真逆ですね」

 実は雨天中止となった8日のDeNAとのオープン戦(横浜)でも一塁で出場予定だった。2010年6月25日の楽天戦(Kスタ宮城)以来となる一塁手での対外試合出場は流れたが、公式戦での起用の可能性は十分にある。工藤監督は「一つのシミュレーションです。松田君の守備力を考え、できることはやっておこうと。違和感はあったとは思うが、やればやったで慣れます。何かあったときのための経験」とニヤリと笑った。

 5年連続フル出場中の“鉄人”の一塁起用は、チーム事情を加味すると頼もしいオプションだ。昨季、一塁手としてゴールデングラブ賞に輝いた内川が左膝痛で2軍調整中。もし出遅れてもカバーすることができる。またグラシアルを三塁で、松田宣を一塁で同時に起用することも可能となる。

 「用意しといてと言われたので、今年新調しました」と赤、黄2種類のファーストミットを準備。この日使った黄色ミットには「熱男」と刺しゅうが入っていた。「やれと言われたらやります」。約10年ぶりの守備位置でも存在感は際立っていた。

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