巨人・阿部2軍監督が始動 育成19歳・黒田にイズム注入「明日は違う子をいじるよ」

[ 2019年11月2日 05:30 ]

黒田を指導する阿部2軍監督(撮影・森沢裕)
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 巨人は1日、新体制で来季へのスタートを切った。午前11時11分に川崎市のジャイアンツ球場で秋季練習を開始。今季限りで引退した阿部慎之助新2軍監督(40)も始動し、ファーム選手に考える力の大切さを説き、育成の黒田響生内野手(19)を指導するなど精力的に動き回った。原辰徳監督(61)も阿部2軍監督の育成力に期待を寄せた。

 少しだぼついたジャージーにロングパンツ姿。選手時代はソックスを見せるオールドスタイルだった阿部2軍監督は「“監督”って言われるのも、ロングパンツも違和感がある」と苦笑い。「いろいろ大変。連絡事項、確認事項が多くて」と少し落ち着かない様子で2軍監督としての初日を振り返った。

 球場を動き回った。午前中の全体ミーティング後、2、3軍練習のため午後からグラウンドに現れると、観客から拍手で迎えられた。ファームの選手には「考える力をつけよう」と訓示。ブルペンで投手陣をチェックし、ケージ裏で打撃練習も見守った。「選手一人一人をなるべく早く把握できるように」とコーチ陣とも積極的に会話した。

 「(周囲から)いい選手と聞いていた」という育成の高卒1年目の黒田には熱血指導。自身がドラフト指名された00年生まれの19歳のティー打撃で、休む間を与えずに50球連続で自らトス。打ち終わっても「30秒そのまま!あと3センチ(重心を)下げろ」とバットを振り切った状態での静止を命じた。

 倒れ込むほどの練習を課した阿部2軍監督は「これぐらい練習するよ、と分かっておいてもらおうと。明日は違う子をいじるよ」とニヤリ。黒田は「阿部さんもやってこられたんだと思う。これくらいやらないとダメなんだと思った」と指導に感謝した。

 今後、選手育成が使命となる阿部2軍監督は「あまりにひどかったら打って見せようかなと。そのために俺も練習するよ。どっかに隠れて」とOBの松井秀喜氏が春季キャンプで披露したような実演指導にも意欲を見せた。先月23日まで日本シリーズを戦った。通算406本塁打を記録したスラッガーの打撃は若手にとって、何よりの教材となる。

 原監督も「慎之助は類いまれな経験を持っている。僕がコーチになった時よりも野球の理解度は高い」と指導力に期待する。「考える力をつけて、行動に移せるか。そういうところを見せていきたい」と阿部2軍監督は表情を引き締めた。 (青森 正宣)

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