世界一から10年 プレミア12制覇狙う侍 一人でも多く出てほしい変化恐れぬ選手

[ 2019年11月2日 09:30 ]

2009年WBC2次R<キューバ・日本>日本先発の松坂は6回安打無失点と好投
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 17年3月の第3回WBCで、準決勝を戦う前に侍ジャパンはカブスと練習試合を行った。その時のカブスの監督で、来季からエンゼルスで指揮を執るジョー・マドン監督の言葉が印象に残っている。侍ジャパンについて訪ねた時だった。

 「悪いこととは思わないけど…」と言ってこう続けた。「鏡に映したような選手が多い。米国では個人の特徴を残したままそこから考えるが、日本は1種類のスタイルにしようとしている。多くの選手が足を上げるから、投手も変化球を多く投げるのだろう。メジャーでは足を上げていたら打つのは困難」。そして対戦相手からしたら「データ分析さえ、しっかりとできれば予測できる選手が多い」とした。

 日本の「結束力」は世界から称賛されている。かつてのような画一的な指導ではなく、個性を磨く指導も国内では行われている。ただ、個性のかたまりである世界の野球からすれば、まだまだ画一的な選手が多いと思われるのだろう。09年の第2回WBCで連覇を達成してから10年が経過した。プレミア12でトップチームとして10年ぶりの世界一を目指す今回のチームを見る上で、選手の個性が発揮されているかも見ていきたい。

 09年の第2回WBCでは青木(現ヤクルト)が打席の中で立ち位置を、対戦相手やカウントに応じて変えた。エースだった松坂はキューバ戦で、相手ベンチから内外角の指示が飛んでいると察知し、捕手の城島と話し合って、あえて捕手の構えとは逆のコースに投じる「逆球」を多投した。国際大会で、変化を恐れない選手が一人でも多く出てほしいと願う。(記者コラム・倉橋 憲史)

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