阪神・矢野監督、山本昌氏の指導に共感「無駄の中にも意味がある」

[ 2019年11月2日 05:30 ]

阪神・矢野監督(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・矢野監督は31日の午後8時から山本昌臨時コーチが宿舎で開いた特別講義の内容の一部を明かした。

 「本当にたくさん、なるほどなということを話してくれた。(印象に残った内容も)たくさんあるけどね。無駄も無駄じゃないというか。今はいろんな無駄を省いて、より効果的にうまくなろうというのがあるけど。無駄の中にも意味がある」

 指揮官自身も共感する内容だった。科学的なトレーニングの発展により効率良く強化する最先端な練習法が数多く普及。そのため、現在では見られなくなった練習もある。ただ、過去の経験から効率を上げることだけがレベルアップへの近道ではないことを強調していたという。

 「昔なら、むちゃに走れと言われたけど、そこにも意味がある。それは肩や肘や、腕を振って投げるというところでいうと、そういうところがほぐれるとかの意味もある。(目的達成へ)最短で行こうとするのはね。もろいような気がする」

 強い心技体を兼備するにおいて、時には遠回りすることも必要だった――。50歳まで現役を続けた219勝左腕のメッセージには長寿の秘けつも隠されていたもようだ。 (山本 浩之)

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