習志野・小林監督「奥川くんからヒットが打てたこともまさか、おまけに勝ててしまったこともまさか」

[ 2019年3月28日 17:16 ]

第91回選抜高校野球大会2回戦   習志野3―1星稜 ( 甲子園 )

<星稜・習志野>星稜を破り歓喜する習志野ナイン(撮影・成瀬 徹)
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 習志野(千葉)が大会屈指の好投手・奥川から3点を奪って優勝候補の星稜(石川)に3―1と逆転勝ち。初のベスト8進出を決めた。

 2回に先制を許したが、4回に竹縄の適時打で追いつくと7回には敵失で逆転。9回には8番打者の兼子が奥川から左翼スタンドへソロ本塁打を放って貴重な追加点を奪った。投げては先発した背番号17のアンダースロー・岩沢が2回に先制点を許すと、すぐさまエースの飯塚が登板。飯塚は星稜打線を散発3安打に抑え、最後まで失点を許さなかった。

 母校を初の8強に導いた小林徹監督(56)は「信じられないですね」と第一声。「秋からそうだったんですけど、この子たちの作っているチームは“まさか”がたくさんあります。奥川くんからヒットが打てたこともまさかですし、おまけに勝ててしまったこともまさかですね」と頬を緩めた。

 正攻法では優勝候補・星稜には勝てないと、アンダースローの岩沢が先発投手を務め、エースの飯塚は先制点を許した直後の2回2死二塁から無失点投球。2―1と1点リードで迎えた8回には1死二塁のピンチにけん制で二塁走者を刺す場面もあり、小林監督は「本当によく投げてくれた」とエースの力投を喜んだ。

 また、竹縄とダブル主将を務める3番打者の根本が初回の第1打席で奥川から右足に死球を受け、3回の守備から交代を余儀なくされるアクシデントもあったが、小林監督は「子どもたちは意外に、根本がドクターストップがかかってしまった後も冷静だった。飯塚には“根本の分も頑張ろうな”と話したが、その後、気合の入った姿だったので、チームの子たちはプラスに変えてくれたのかなあという感じがしています」と選手たちの成長が頼もしげだった。

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