広島 松山 開幕5番 天敵菅野に借り返す

[ 2019年3月28日 05:30 ]

一塁でノックを受け、笑顔をみせる松山
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 広島・松山竜平外野手(33)は27日、29日に行われる巨人との開幕戦の先発で、天敵ともいえる菅野攻略に強い決意を示した。昨季は菅野相手に15打数無安打と歯が立たなかったが、東出打撃コーチが5番での起用を示唆。首脳陣の期待に応えるためにも、鈴木との4、5番コンビで19年型打線を引っ張る覚悟だ。

 昨季の借りは、開幕戦で返す。松山にとって、開幕投手の菅野はまさに天敵。昨季は、17打席で15打数無安打、2死球と初めて安打を打てずに終わった。それでも、東出打撃コーチは、松山の5番での起用を示唆した。

 「そもそも、セ・リーグでも、パ・リーグでもあれほどの投手はいない。去年の松山のやられ方は悪くなかった。松山は3番ではなくて、うしろで打てるか打てないかだと思う」

 同コーチの見立て同様に、松山も「特別な苦手意識はない」と言い切る。だからこそ、負の連鎖は初戦で断ち切っておきたい。

 「結果は出ていないけど、内容が全て悪くないことも分かっている。今年はいいところを出したい。そのためにも、いいスタートを切りたい」

 5番としての責任感は、昨季よりも増している。丸の移籍で、3番は日替わり。そのうしろを担う鈴木と松山の「4・5番コンビ」の重要性は十分に自覚している。

 「4、5番が大事になってくるのは、僕自身が分かっている。5番で1年間、いい働きができればいい」

 オープン戦では一時打率が1割台に落ち込み、休日返上してフリー打撃を行ったこともあった。最終的には、24日ソフトバンクとの最終戦で3安打を放って、打率は・265まで上昇。「状態はいいかな」と好感触のまま開幕へと向かう。

 チームも、菅野対策を進めている。東出打撃コーチは「ジグザグにする必要はない。左を並べてもいい。そこで左腕に代えてくれるなら、ラッキーだとも思う」と明かした。つまり、5番・松山以降を安部、野間らといった左打者で固める可能性もある。開幕戦のカギともいえる左打者。その中軸を担う松山にとっては、天敵克服をかけた開幕戦でもある。(河合 洋介)

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2019年3月28日のニュース