熊本西 組織化された44部員13班“特命係”とは

[ 2019年3月28日 14:50 ]

第91回選抜高校野球大会 1回戦   熊本西2―13智弁和歌山 ( 2019年3月28日    甲子園 )

<熊本西・智弁和歌山>応援団にあいさつを終え引き揚げる熊本西ナイン(撮影・後藤 正志)
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 智弁和歌山を相手に8安打2得点と健闘した部員44人の公立校・熊本西には、13個の個性的な班編成が組まれていた。横手文彦監督が「社会に出たときに組織の中で役割を果たすことのできる人間になれるように」と細かく振り分けた。メンバー18人の担当と特命係は、以下の通り。

 (1)栄養管理班 毎食時の「いただきます」の号令役に加え、メニューを発表し食物の効能や「疲労回復にはオレンジジュースが効果的」などと一言、栄養ネタを言う。背番号「8」堺祐太外野手ら。
 (2)ネット管理班 防球ネットが破れていないかを練習前後に確認し、補修、修繕する。「9」中本景土、「17」末永駿。
 (3)部室管理班 部室内の棚、床の汚れをチェックし注意、清掃を喚起。「5」水無瀬亮佑、「15」徳永航大
 (4)時間管理班 練習開始、終了など時間を確認し報告する。背番「1」霜上幸太郎主将、「18」岡田仁。
 (5)野球普及地域活性化班 地元地域の競技普及や、熊本の野球普及向上を狙う。「2」伊藤惇太郎、「7」上村祐也
 (6)学力向上班 部活だけでなく、定期試験などでの点数増を狙う。メンバー外部員。
 (7)天気掌握班 指揮官のスマホを駆使し、気象庁アプリを検索。部員に「雨が降るかも」などと報告。メンバー外部員2名。
 (8)活気向上班 練習中のかけ声、円陣でのかけ声で気合い注入。「6」浦田健太郎ら。
 (9)点呼確認班 移動時に全員そろっているかを確認し報告後に出発する。「14」押川将登、「16」野田侑
 (10)鍵管理班 1限目の休み時間までに、部室の鍵を返却する。「3」舩場(ふなば)晴也、「18」岡田仁
 (11)マウンド・ブルペン管理班 練習前後のブルペンやマウンドを常に美しくする。「10」白石達樹、「11」中山裕人
 (12)マシン管理班 打撃マシンなどの不調を見抜いたり、状態を確認する。久連松(くれまつ)祐也ら
 (13)トレーニング向上班 筋トレの日にちを決めたり「今日は上半身よりも下半身だ」などと鍛錬箇所を指示。「12」石田恭琢(やすたか)、「13」古閑世蓮(せれん)

 試合後のお立ち台で、横手監督は「実は練習場にカラスが来る。弁当を食べられたりしたことがあるので」との理由で4月から「カラス撃退班」の新設を考えていた。特命係で結成された熊本西。夏の役割も、気になる。

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