ダルビッシュ 英語は「積み重ねで、もっと上達できる気がしている」

[ 2019年3月28日 08:01 ]

笑顔で質問に答えるダルビッシュ(撮影・会津 智海)
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 【ダルビッシュ独占インタビュー前編<2>】――昨年リハビリに苦しんでいた時、「メジャーに来てから、野球がゲームをつくる作業のようになり、野球を楽しめなくなった」とこぼしていた。

 「こっちの文化というか、中4日、中5日でバンバン回して、6回3失点でも“GOOD JOB”の世界なんで。日本では球数も四球の数も、ストライク先行も気にしたことがなかった。そこが自分にとっては、大きく変わったところ。こっちに来て、ストライクを最初に投げろ、四球は出すな、球数が多くなったら投げられないと、そういうことばかり考えさせられて、楽しくなくなったのだと思う。でも今は一切そういうことは言われないので」

 ――今年はシカゴの地元記者にも、英語で対応している。

 「当初は、ビデオ担当の日本人スタッフに会見だけ通訳してもらうはずだったのが、忙しくて来られなくなって、こうなっただけ。でもそれはそれで良かったですけどね」

 ――回数を重ねることで、英語も上達している。

 「英語はこの2年くらいで上達し始めて、歌もこういうことを言っているんだと意味が分かったり。MLB公式サイトで他の選手のインタビューを見て、こういう言い回しは使えるなとか。積み重ねで、もっと上達できる気がしている」 

 ◆ダルビッシュ有(だるびっしゅ・ゆう)1986年(昭61)8月16日生まれ、大阪府羽曳野市出身の32歳。東北高から04年ドラフト1巡目で日本ハム入団。沢村賞を1度、MVPを2度獲得し、在籍7年で3度のリーグ優勝(日本一1度)に貢献した。11年オフにポスティングシステムを行使してレンジャーズと契約。17年7月にドジャース、18年2月にカブスへ移籍した。1メートル96、99キロ。右投げ右打ち。

 ≪古巣レンジャーズ戦へ、軽め調整で打ち上げ≫ダルビッシュは26日(日本時間27日)、キャッチボールなど軽めの調整でキャンプを打ち上げた。大リーグは28日(同29日)に米本土での一斉開幕となるが、ジョー・マドン監督はダルビッシュを開幕2戦目、敵地アーリントンで行われる30日(同31日午前9時5分開始)の古巣レンジャーズ戦に先発させると正式発表した。右腕はオープン戦4試合、計12回で14三振を奪うなど防御率2.25。19日の登板中に皮がむけた右手薬指の状態も良好な様子だ。

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