ダルビッシュ 37歳で「引退」独白

[ 2019年3月28日 08:00 ]

インタビューに応じたダルビッシュ。31日のレンジャーズ戦でメジャー7年目のシーズンが幕を開ける(撮影・会津 智海)
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 【ダルビッシュ独占インタビュー前編<1>】37歳で現役引退!カブスのダルビッシュ有投手(32)が、メジャー7年目の開幕を前にスポニチ本紙の独占インタビューに応じた。人生観の変化を吐露するとともに、現在の契約が満了する2023年シーズンで現役引退を考えていることを告白。29日の後編では、聖子夫人(38)ら家族の存在についても赤裸々に語る。ダルビッシュは26日(日本時間27日)キャンプを打ち上げ、30日(同31日)のレンジャーズ戦で今季初登板する。(聞き手・奥田秀樹通信員)

 ――昨季は右腕の故障で離脱し、1勝3敗に終わった。移籍してきた新チームで苦しい思いをした。

 「悪いことが積み重なった年だった。自分の中で“底”という感じだったけど、そこから逆にいろんなことを学べた。このキャンプでは変な痛みはないし、試合の緊張感を味わえるのは幸せ」

 ――今キャンプは、ネガティブな感情でも味わえるのは幸せといった趣旨の発言がたびたび出ている。義兄のKIDさん(享年41)さんを亡くすなど、昨年のつらい経験が影響しているのか?

 「KIDさんも2年前くらいまでは、今の僕と変わらないほど元気だったし、小さいお子さんもいて、境遇も同じだった。それが急にああいうことになって。今生きていることが当たり前じゃない、自分もいつそうなるかは分からないんだと。そこから一瞬一瞬、今日を一生懸命に生きたいなと。生への執着心みたいなものは持つようになった」

 ――今季に限らず、これまでの野球人生は20年近く、ダルビッシュ有であることを求められてきた。重荷ではないのか?

 「全く考えたことないですね。初めて新聞に取り上げられたのは13歳だった。13~15歳くらいは凄く嫌だった。周りが急に“あっ、ダルビッシュや”と言いだして。でも16歳で甲子園に出て、あれだけの人が一気に目の前に現れた時に、俺、多分こういうふうに生きていかなあかんのかなと思い、それが当たり前になった」

 ――たまに解放されたいと思わないのか?

 「解放されないでしょ(笑い)。野球をやめたところで、日本人だったら、(自分のことは)知っているだろうし。でも得していることもいっぱいある。多くの人は有名になりたいとか、自己顕示欲がある。僕は元はそういう人間ではなかったけど、こういう人生はなかなかないし、凄く幸せなことだと、今は思っています」

 ――カブスとは6年契約の2年目。ファンの期待も大きい。

 「去年ああいう投げられない状態の中でも、みんなが支えてくれた。球場入りする時も、帰る時も、いつも声を掛けてくれた。ファンの方も含め、そこはしっかり恩返しをしたい」

 ――今の契約を全うしたらプロ野球で19年間プレーし、37歳になっている。その先も野球を続けるのか?

 「やらないですよ、絶対。37歳で引退しても、あと40~50年くらいしか生きられないし、最後の10~20年は体も思うように動かない。人生そんなに時間はないから、ずっと野球をやってはいられない。現時点だからではなく、そこは絶対に変わらない。例えば、経済的に良い状況でなかったり、子供がまた生まれて、どうしても見せたいとかなら分からないけど、やる可能性は95%ない」

 ――まだバリバリで投げられていたら。

 「それでもないですね。シーズン中、家族とも離れないといけない。メジャーにいると、移動も大変で休みもない。その頃になると子供たちも大きくなっているし、一緒にいてやりたいと考えるでしょうから。だからこそ、今季は今に集中して毎日毎日、一生懸命やっていきたい」
 

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