存在際立つフルスイングできるルーキー 阪神・高山の空振りに大物感

[ 2016年3月28日 08:00 ]

25日、中日との開幕戦の1回、プロ初打席で初球を豪快に空振りする阪神・高山

 打撃にトレンドがあるとすれば今季は強振だ。特に初球からフルスイングできるルーキーの存在が際立つ。阪神の高山はその旗手だ。25日の開幕戦(京セラドーム)。中日・大野の開始第一球の「直球」予告に対する答えが、フルスイングだった。大卒1年目で開幕「1番・左翼」で出場。ベテランでも緊張するその開始1球目の豪快な空振りだ。初打席初安打より、あの空振りにこそ大物感を漂わせた。

 他にも注目すべき「強振者」は多い。リトル金本の異名を持つ楽天の新人・茂木も開幕スタメンをゲットした。日本ハムの新人・横尾も強振では負けてはいない。開幕・ロッテ戦(QVCマリン)の7回2死一塁の場面で代打デビュー。右腕の涌井にもかかわらず起用されると、その初球142キロの直球からフルスイング。空振り、ファウル、ファウル、ファウルと振り続けた。最後は二ゴロに倒れたが、あの涌井を相手にバットを振り続ける姿は圧巻だった。オリックスで開幕「1番・DH」デビューした吉田正も相当な強振者だと聞いている。

 ツーシームやカットボールが全盛になり、打者はバットの芯で捉えることに腐心した。そして手元で変化する球に対し、逆方向への打球を意識することで対応し始めた。ボールを長く見てコンパクトに振る打者が増えると、カーブなど緩い球の配球率が上がってきた。160キロ超の剛速球を誇る日本ハムの大谷もオフはチェンジアップの修得に取り組んだ。

 投手と打者の終わりのない戦い。緩い球の割合が増えたことに対する打者の答えがフルスイング。その潮流の中で育ってきた若きスラッガーたちが、今年のペナントレースを盛り上げるのは間違いない。(記者コラム・君島 圭介)

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