由伸巨人、12球団唯一開幕3連勝 4番ギャレッド~ン逆転1号

[ 2016年3月28日 05:34 ]

<巨・ヤ>8回無死一塁、逆転2ランのギャレット(右)は笑顔で生還

セ・リーグ 巨人3―2ヤクルト

(3月27日 東京D)
 12球団唯一の開幕3連勝だ!巨人は27日、新外国人ギャレット・ジョーンズ外野手(34)の来日1号でヤクルトに逆転勝ちした。1点勝ち越された直後の8回、球団史上初の新外国人開幕4番を務めた大砲が、家族が見守る中で、右中間席中段に逆転2ランを放った。高橋由伸監督(40)は、81年の藤田元司元監督以来、球団35年ぶりとなる就任1年目の開幕3連勝を果たした。

 両脇にジャビット人形を一つずつ抱えた。ギャレットが球場出口で待つ家族の元へ向かう。約束を果たした1メートル96のビッグパパ。お立ち台では愛する家族へメッセージを送っていた。

 「妻と息子が球場に来ているんだ。I love you guys。すぐに行くよ」

 来日1号は、1点を勝ち越された直後に生まれた。1―2の8回。無死一塁で開幕戦から4番に座るギャレットに打順が回った。カウント1―1からの3球目。秋吉の143キロ直球を引っ張った。圧巻のパワーで右中間席中段に運ぶ逆転2ラン。超満員4万3847人が沸く。メジャーで通算122発を放った主砲は「メジャーのプレーオフのような歓声だった。直接チームの開幕3連勝に結びついたのがうれしい」と酔いしれた。

 キャシー夫人(25)と長男・ジャクソン君(4)との約束を守った。夫人は元ソフトボール選手で「野球に専念できるように自身を犠牲にしてくれている」と日ごろ感謝している。愛息からは前夜におねだりをされた。「パパ、ヒーローになった人がもらえるマスコット人形が欲しい!」。夫人は「ホームランを打たなきゃいけないわね」とほほ笑み、ギャレットは「分かった。約束するよ」と優しくうなずいた。

 逆転2ランの8回、キャシー夫人は「パパが大きなことをするから、よく見ていなさい」と息子に声を掛けていた。その直後、パパはヒーローになった。25日の開幕戦でギャレットが死球を受けた時には心配のあまり号泣したジャクソン君も、この日は笑顔いっぱいだった。

 普段は冷静な高橋監督はベンチで興奮のあまりのけぞり「オー」と声を上げた。巨人で来日1年目の外国人が開幕戦で4番を務めるのは球団史上初だった。オープン戦から全試合4番で起用する助っ人の逆転弾に「ここぞというときに、こうやって打ってくれるのはいい」と目を細めた。球団35年ぶりとなる新監督の開幕3連勝。初戦から逃げ切り勝ち、大勝、逆転勝ちと続き「いろいろ考えて大変だよ」と本音も漏らしたが、「選手が頑張ってくれていい形で試合ができている」と十分な手応えを得た。

 試合後、報道陣に囲まれたギャレットは「来日1号の記念球は家でガラスケースに飾るよ」と白球を握りしめていた。開幕ダッシュにつながったそのボールは家族3人の宝物になるだろう。(神田 佑)

 ▼キャシー夫人 予感が当たってビックリした。昨夜、約束したばかりだったので凄く興奮した。ファンの方が温かくて(日本の球場は)雰囲気が素晴らしい。

 ◆ギャレット・ジョーンズ 1981年6月21日、米イリノイ州生まれの34歳。99年ドラフト14巡目(全体444位)でブレーブス入団。02年5月にツインズへ移籍し、07年にメジャー初昇格。09年にパイレーツに移籍し、12年には自己最多の27本塁打。13年オフにマーリンズ、14年オフにヤンキース移籍。メジャー通算は911試合で打率・251、122本塁打、400打点。1メートル96、107キロ。左投げ左打ち。

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