高松商 26年ぶり8強 1960年優勝以来の吉兆弾で決めた

[ 2016年3月28日 05:30 ]

<創志学園・高松商>3回2死三塁、高松商・植田理は左中間に2ランを放ちガッツポーズ

第88回センバツ高校野球2回戦 高松商5―1創志学園

(3月27日 甲子園)
 2回戦3試合が行われ、ベスト8が出そろった。高松商(香川)は創志学園(岡山)を破って26年ぶりのベスト8進出。3回に植田理久都(りくと)内野手(2年)が2ランを放つなど5得点。サヨナラ弾で優勝した1960年決勝以来56年ぶりの本塁打で、今秋ドラフト候補の高田萌生(ほうせい)投手(3年)を攻略した。3本塁打を含む18安打16得点で南陽工(山口)に大勝した秀岳館(熊本)、前回大会覇者の敦賀気比(福井)に競り勝った海星(長崎)はそろって初の8強入り。28日は準々決勝4試合が行われる。

 プロ注目の豪腕を沈めた。3回、美濃の3点二塁打で先制してなお2死三塁で、6番・植田理が3ボール1ストライクからの甘い真っすぐを左中間席へダメ押し2ラン。全力疾走で一塁ベースを蹴り、二塁塁審が腕を回すのを見てやっとスタンドインを理解した。

 「走者が三塁なので、低い変化球はないと、真っすぐに絞っていた。1、2、3で。いい投手から打てて、うれしい」

 まさに吉兆弾だ。選抜での同校の本塁打は1960年決勝の米子東戦で、山口富士雄がサヨナラ弾を放って優勝して以来、56年ぶり。1924年の第1回大会を制した時も、1回戦で大会1号を野村栄一が打っている。

 そして植田理にとっても、これが公式戦通算2号。1号は優勝した昨秋の明治神宮大会の準々決勝・札幌第一戦だった。このとき、決勝の敦賀気比戦は3点差を逆転しているが、今大会初戦でもいなべ総合学園を3点差ひっくり返している。高松商の快進撃には、「優勝」につながる多くのキーワードがつきまとう。

 4番を打つ兄、響介のアシストも効いた。大会直前の練習試合で打てなかった際に「体が開いて、前に突っ込みすぎ」とアドバイスされ、「あれでスイングがよくなった」と感謝した。捕手でもある兄は高田も研究。セットポジション時、真っすぐと変化球とでグラブの位置が微妙に違うクセも見抜いてくれた。確信をもって真っすぐを狙っていけた。

 「あいつのホームランは“びっくりぽん”ですわ」とは長尾健司監督。放送中のNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」で波瑠が演じる主人公の口ぐせを引き合いに出し、驚きを表現。3度目Vが間違いなく視界に入ってきた。 (水口 隆博)

 ▼高松商・美濃(3回に先制二塁打、高田とは中学時代にも対戦)当てたらどうにかなると思っていた。高田は中学時代から数段、速さも精度も上がっていた。

 ▽60年決勝の高松商―米子東 4回に1点ずつ取り合い、1―1で迎えた9回裏、高松商は先頭の3番・山口が打席に。カウント1―2から米子東・宮本の5球目、シュートを振り抜くと、打球は左翼ラッキーゾーンへ。本塁打が1本も出ていなかったこの大会第1号が大会史上2度目、決勝初のサヨナラ本塁打となり、高松商が第1回大会以来36年ぶり2度目の優勝を果たした。

 ≪関東勢1校だけ≫8強が出そろった。地域別では近畿が智弁学園、滋賀学園、龍谷大平安、明石商と4校が残り最多。近畿から8強に4校が進んだのは08年の第80回大会以来となる。九州は秀岳館と海星の2校。関東は木更津総合のみで、四国からは高松商が入った。優勝経験があるのは龍谷大平安と高松商の2校。

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