秀岳館 初8強!3発16点 初回8点、木製ロングティー奏功

[ 2016年3月28日 05:30 ]

<秀岳館・南陽工>初回2死一、三塁、秀岳館・松尾は左中間に3ランを放つ

第88回センバツ高校野球2回戦 秀岳館16―0南陽工

(3月27日 甲子園)
 2回戦3試合が行われ、ベスト8が出そろった。秀岳館(熊本)は松尾大河内野手(3年)、天本昂佑外野手(3年)、広部就平内野手(2年)が本塁打を放つなど、18安打16得点の猛攻で南陽工(山口)に大勝。海星(長崎)は史上3校目の春連覇を狙った敦賀気比(福井)を2―1で下し、ともに初の8強入りを決めた。28日は準々決勝4試合が行われる。

 これでもか、というくらいに打ち負かした。試合開始早々、打者一巡の猛攻で初回に一挙8得点。終わってみれば18安打16得点というすさまじい猛打を披露した。

 聖地で2勝目を刻んだ鍛治舎巧監督は「的確に打ててましたね。出来過ぎです。選手にはバットを最短(距離)より最速で振れと指示しました」と満足げに振り返った。

 初回の8得点は、02年春の準々決勝で福井商が明徳義塾(高知)戦で記録して以来14年ぶり。それだけではない。初回に1番・松尾、5回は5番・天本、8回に6番・広部がいずれも直球を左翼方向へ本塁打。派手な一発攻勢で2戦連続の2桁安打を彩った。

 自慢の攻撃力の源はロングティーの成果を数値化した点にある。テープを巻き反発力を弱めた球を80メートル以上飛ばせば1点、90メートルは3点、100メートルは5点とし、1キロの木製バットで100本、振り込んで得点を競わせる。

 一方でデータ班の綿密な分析も奏功した。南陽工・重冨は初戦の全137球中、ストライクは87球で、そのうち変化球はわずか17球だった。「数字をできるだけ詳細に伝えて納得をさせる」という指揮官の方針が九州王者の強さの秘訣(ひけつ)だ。

 メンタル面も鍛えた。昨年3月。戦死した特攻隊員を慰霊する鹿児島の知覧町に行き「今、生きることを大事にしなさい」と説き、寺で座禅も組ませた。

 そんな心身両面の強化が実っての8強進出。次戦は左腕エース早川を擁する木更津総合(千葉)が相手。指揮官は「打撃は水もの。好投手から打ち勝つことを考えます」と話すが、巧みなオールドルーキー率いる強打の秀岳館が、勢いを増しているのは間違いない。
 (井上 満夫)

 ≪14年ぶり5度目≫秀岳館が初回に8点を挙げ16―0と大勝。初回の8得点以上は02年準々決勝の福井商(8点)以来14年ぶり5度目。また16得点以上で完封勝利は、06年決勝の横浜21―0清峰以来。

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