仙台育英 午前5時早起き 午前9時試合開始に備える

[ 2013年3月22日 06:00 ]

大阪桐蔭・森主将(左)と仙台育英・上林主将は笑顔でガッツポーズ

 第85回記念選抜高校野球大会(日本高野連、毎日新聞社主催)が22日、甲子園で開幕する。東北勢初優勝を狙う仙台育英(宮城)は4日目の第1試合で創成館(長崎)と対戦。今秋ドラフト候補の上林誠知(せいじ)主将(3年)は、午前9時の試合開始時間に合わせたコンディションづくりをテーマに、初戦必勝を誓った。また、この日は開会式のリハーサルが行われた。

 目先の1勝を積み重ねた先に、頂点がある。リハーサルで昨夏に続き聖地の土を踏んだ上林は「徐々に気持ちは高まってきた。初戦が大事になってくる。何点差の試合でもいいので、勝ちにいきたい」と引き締めた。

 昨夏は3試合で打率・455をマークするなど、大舞台で力を発揮するスラッガー。19日の練習試合、智弁学園(奈良)戦で高校通算13本目となる右越えアーチを放ち、好調を維持している。チームも2試合連続2桁得点。投打ともに順調な仕上がりを見せている。

 昨秋の明治神宮大会で初優勝を飾るなど、新チーム結成後は公式戦15連勝。一昨年夏から光星学院(青森)が甲子園で3季連続準優勝に終わっており、東北勢初の大旗へ向け期待は高まっている。そのためにも、まずは初戦突破だ。25日の試合開始時間は午前9時。ナインはこの1週間、午後9時に就寝し午前5時起床で早寝早起きのリズムをつくっている。佐々木順一朗監督は「当日は午前4時くらいに起きることになる。そのための準備。観光に来たわけではない」と万全なコンディションづくりをテーマに掲げた。

 初戦を勝ち上がっても早実(東京)、龍谷大平安(京都)、報徳学園(兵庫)など、優勝経験のある強豪校がひしめくブロックに入った。頂点への道のりは険しいが、最速141キロ右腕のエース・鈴木は「まずは目の前の試合。1試合1試合、謙虚にいきたい」と話す。足元を見つめた戦いで、東北初の偉業に挑戦する。

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2013年3月22日のニュース