大谷 二刀流デビュー!最速157キロ、痛烈一ゴロに右翼守った

[ 2013年3月22日 06:00 ]

<日・楽>二刀流デビューを飾った日ハム・大谷は最速157キロをマーク

オープン戦 日本ハム4―5楽天

(3月21日 東京D)
 日本ハムのドラフト1位・大谷翔平投手(18=花巻東)が21日、ついに二刀流デビューを果たした。8回から登板し最速157キロをマークするなど1回で2三振を奪い無失点。直後の打席では一ゴロに倒れたものの、痛烈な打球を放ち球場のファンを沸かせた。過去にほとんど例のない二刀流への挑戦だが、開幕1軍入りを猛アピールしたことで公式戦での実現に期待が膨らむ内容だった。

 メジャー61発男の先頭・マギーの3球三振斬りは、ほんの序章だった。8回1死。2人目の打者を迎え、大谷がギアを上げた。ファウルとなった森山への初球だ。157キロの球速表示にスタンドがどよめいた。背番号11の先輩・ダルビッシュが日本ハム時代にマークした最速156キロを、1年目の、しかも開幕前に超えたのだ。「最速160キロ右腕」に偽りはない。1軍初登板で衝撃の快速球を連発した。

 「ストライク先行で力を抜いていけと言われていて1人抑えてから自分のペースでいければと思っていた。力強い球が投げられて良かった」

 森山への2球目は156キロ。高く浮いた3球目を左前打され、直後にけん制悪送球でピンチを広げたが慌てない。捕手・大野が駆け寄ると笑みを浮かべる余裕さえあった。続く嶋へも156キロを続け、最後はスライダーで見逃し三振。鉄平の初球に暴投で三塁に走者が進んだが、捕邪飛に仕留め無失点。14球中9球が150キロ超えで、入団後の自身最速を5キロ更新した。「高校の時より精度が上がった、いい球が増えてきたと思う」。直球とスライダーだけで1回無失点に封じた。

 これだけでは終わらない。ベンチに戻るとハイタッチもそこそこに、慌ただしく打者の準備をしてネクストバッターズサークルに向かった。試合前は投手の調整に専念したためフリー打撃は行っておらず、ぶっつけ本番の打席。無死二塁から小山伸の初球を叩いた。小斉の美技に阻まれ一ゴロに終わったが、打者としても可能性を感じさせる痛烈な打球で「抜けてくれれば良かったけど、進塁打で最低限のことはできた」と振り返った。

 右翼の守備に入った9回は打球が飛んで来なかったが、投げて、打って、守ってと充実の一日。試合前には「緊張してるか?」と心配して声を掛けてくれた阿井ヘッドコーチに「緊張はして…ません」と答え、周囲を笑わせるなど強心臓なところも頼もしい。試合後も「自分よりレベルの高いところでやれているし凄く楽しい」と笑った。投打で能力を示し開幕1軍へ大きく近づいたのは間違いない。今後は23日と24日のヤクルト戦(札幌ドーム)に野手として出場。その後は一度1軍を離れ、26日からのイースタン・リーグ、西武との3連戦(鎌ケ谷)で再び二刀流に挑む予定だ。

 「手応えがあった球もあるけど抜けた球の印象が強い。まだまだだと思う」。謙虚なコメントとは裏腹に、その衝撃度は東京ドームを揺るがした。

 ▼日本ハム・アブレイユ(一塁で大谷のけん制球を捕球できず)凄い速い球を投げてくるから、早く準備をしておかないと。

 ≪主な高卒新人投手のOP戦初登板≫

 ☆工藤公康(名古屋電気=現愛工大名電→西武) 82年3月22日のヤクルト戦(西武)で救援登板。投手陣の乱調で7回1死一、二塁から緊急登板となったが、2/3回を1奪三振で失点ゼロ。

 ☆荒木大輔(早実→ヤクルト) 83年3月9日の阪急戦(神宮)で先発。異例の1万3000人の観衆の中、最速は139キロながら3回1安打無失点、1奪三振と好投。

 ☆松坂大輔(横浜→西武) 99年2月28日の阪神戦(春野)で先発。大豊に本塁打を浴びて2回2安打1失点も、最速148キロをマークして3奪三振。

 ☆田中将大(駒大苫小牧→楽天) 07年3月2日のソフトバンク戦(ヤフードーム=現ヤフオクドーム)で救援登板。最速146キロを記録。1回で打者3人を完全に抑えて2三振を奪った。

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