ロッテ 前半戦サヨナラ締め “快足”荻野貴ダイブ生還

[ 2012年7月19日 06:00 ]

<ロ・楽>9回1死一、三塁、ロッテ・福浦がサヨナラ右犠飛を放ちもみくちゃにされる

パ・リーグ ロッテ4-3楽天

(7月18日 QVC)
 サヨナラ劇で首位ターンだ!ロッテは18日、3―3で迎えた9回1死一、三塁で代打の代打・福浦和也内野手(36)が浅めの右飛。三塁走者の荻野貴司外野手(26)が俊足を飛ばしてサヨナラのホームに頭から突っ込んだ。10年の「日本一の下克上」から一転、昨季はリーグ最下位。今季はチーム42年ぶりの前半戦首位ターンを決めた。この勢いのまま、西村ロッテは再びの下克上を目指す。

 荻野貴は、頭から思い切りホームへと滑り込んだ。セーフ。サヨナラだ。9回1死一、三塁。福浦の当たりは右翼への浅い飛球だった。その打球をキッとにらむと、50メートル5秒6の俊足でスタートを切る。捕手のブロックをかいくぐった。

 「定位置ぐらいなら行くつもりで準備していた。サヨナラのホームは初めて。うれしい」

 お膳立ては福浦だった。ラズナーの133キロフォークを捉えた。直球を待ちながら反応。「反対方向を狙って犠飛を打とうと思っていたけど。がっついてしまった」。サヨナラの直前、西村監督は岡田に代打・清田を送った。すかさず、相手は左腕の片山に代えてラズナーを投入。代打の代打で福浦が登場した。難敵の田中から2回に3点を奪いながら、救援陣が終盤に追い付かれた。嫌なムードを、ベテランが一振りで断ち切った。

 信頼関係があってのサヨナラだ。福浦は「荻野ならボテボテのゴロでも還ってきてくれる。楽にいけた」。突入を指示した三塁コーチャーの佐藤内野守備走塁コーチも「荻野を信じるしかなかった。彼で勝負。足に懸けた」と強調。勝負強い福浦、チーム一の快足の荻野貴で1点を奪った。福浦は荻野貴に感謝し「もうちょっと飛距離を伸ばすためにウエート(トレに)行ってくるよ」と冗談めかして笑った。

 チームは42年ぶりの首位ターンとなった。しかし、ここにきて先発投手陣から唐川、渡辺俊、藤岡らが離脱。この日先発予定だったグライシンガーも背中の張りで回避した。そんな中、9連戦ラストを劇的勝利で締めくくった。西村監督は「本当は逃げ切りたかったけど。勝てたのは大きい。後半戦の開幕につながる」とうなずいた。

 この日は全席自由席の「360°ビアスタジアム」で、球場内のビールが通常の半額の1杯300円だった。お立ち台に上がった福浦は、右手に持ったマスコット人形を突き上げて絶叫した。「おいしいビールは飲めましたか?カンパ~イ!」。後半戦も快走し、秋にはQVCマリンでファンとともに勝利の美酒に酔う。

 ≪サヨナラ勝ちターンは15年ぶり≫ロッテが5月12日ソフトバンク戦に次いで今季2度目のサヨナラ勝ちで前半戦を終了。ロッテが前半戦最終試合をサヨナラ勝ちでターンするのは97年7月20日ダイエー戦(○6―5)以来15年ぶりだ。今季のロッテは1点差試合に14勝9敗(勝率・609)とパでは楽天の・563を抑え最高勝率。特にQVCでの1点差試合は11勝3敗(・786)と地の利を生かし相手チームを圧倒している。

続きを表示

この記事のフォト

「名将かく語りき〜歴史を彩った勝負師たち〜」特集記事

「大谷翔平」特集記事

2012年7月19日のニュース