ハム 平野に零敗で“学習”!岩隈攻略

[ 2010年7月17日 06:00 ]

<楽・日>5回、山崎の打球を右足に当てた武田勝は顔をしかめて1度ベンチに戻る

 【日本ハム5-4楽天】日本ハム打線は今季、試合前まで岩隈から25イニングで2点しか奪えなかった。しかし、この日は3回までに5点を奪った。試合前、大村打撃コーチは指示を出していた。「追い込まれたら打てない投手。初球から積極的にいって、追い込まれたらファウルで粘れ」

  初回1死一、三塁。小谷野は初球から5球連続でファウルを打った。6球目。真ん中に入った136キロフォークを右中間へはじき返し、先制の2点二塁打となった。小谷野、田中、村田、糸井と、3回までに打点を挙げた4人全員がファーストストライクから果敢にスイングした。岩隈には3回までに60球を投げさせ、そのうちファウルが20。待たずに振ることでタイミングを合わせた。
 積極、速攻。そのヒントは、前夜抑え込まれた西武・平野との対戦にも隠されていた。3年目右腕にまさかの零敗。ゴロアウトが14という内容に西武・渡辺監督は「低めに変化球を打たせて取る。岩隈っぽいなと思った」と評した。前日は3回までの打者10人のうち、ファーストストライクに手を出したのは初回の稲葉の1人だけ。結果的に「不利なカウント→低めの変化球に凡退」という、岩隈にこれまで抑えられたのと同じパターンに陥った。「本家」との対戦。大村コーチは「積極的に振ることできのうからの切り替えがうまくできた」と話す。苦手意識を払しょくした1勝は大きい。

 ≪武田勝 打球直撃も根性7勝目≫日本ハムの武田勝が痛みに耐えながら7勝目を挙げた。5回、山崎の打球が右ふくらはぎに直撃も続投。6回に連続適時二塁打で2点を失い、5回2/3を2失点で降板したが、味方の大量援護に守られ「最近は序盤にたくさん点を取ってくれるんで」と苦笑いだ。降板後は打撲の個所をアイシングで治療。梨田監督は「5回を投げ終わって痛いとは言えなかったんだろう。配慮してやればよかった」と左腕をいたわった。

 ▼日本ハム・糸井(3回に右中間へ11号ソロ)シュートが真ん中に入ってきた。追加点になってよかったです。

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2010年7月17日のニュース