桑田Jr“父子の儀式”で出陣!初先発で勝った

[ 2010年7月17日 06:00 ]

<桜美林・東海大菅生>7回2死一塁、二ゴロに倒れる桜美林・桑田

 第92回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、甲子園)の地方大会は16日、31大会で223試合が行われた。西東京大会では、元巨人、パイレーツの桑田真澄氏(42)の長男・真樹外野手(3年)を擁する桜美林が5―1で東海大菅生に快勝。また同大会で昨夏4強に進出した都日野も延長戦の末に都小平を下し4回戦に進出した。17日は48大会で432試合が行われる。

【16日の結果
西東京組み合わせ


 待ちに待った夏本番。入学以来、初めて西東京大会でスタメン出場を果たした桑田は、一心不乱に白球を追いかけた。自身は無安打も、チームは過去4度甲子園に出場している東海大菅生に5―1で快勝。父に続く親子2代での甲子園出場へ向け、第一歩を踏み出した。
 「反省点はいろいろありますが、とにかく監督やコーチ、応援してくださる人すべてに感謝したいです。とりあえず甲子園まで勝ち続けたい」
 2回の第1打席は完ぺきにとらえたが、遊直併殺打。第2打席は四球。第3、第4打席は凡退し「低めの球をすくえなかった」と悔しがったが、中堅の守備では2回に左中間への安打性の打球を好捕。急きょ予定を変更し、観戦に駆けつけた偉大な父に元気にプレーする姿を見せることはできた。
 桑田らナインは大会に備え、14日から校内で合宿生活を続けている。その前夜。父・真澄氏は自宅で自らバリカンを持ち息子の頭を刈った。「小学生のころからやっている。(高校野球を)引退するまでは僕の仕事。これから息子の散髪をすることはもうないだろうから」。父から子への無言の激励。桑田は背中に父の愛を感じ、今大会に臨んでいた。
 観戦後、講演のため慌ただしく山口県に飛んだ父・真澄氏は「1打席目はいい当たりでしたけどね。でも頑張ればいいんです。ベストを尽くすことが大事なんです」と息子のはつらつとしたプレーぶりに目を細めた。
 PL学園時代の父は甲子園の申し子といわれた。野球を始めたときから常に父と比較され悩んだ時期もあったが、今では「野球が好きでやってるので気にならない」と言えるまでに成長した。目標は甲子園。父と同じ舞台に立ち、同じ景色を見るまでは負けられない。

 ◆桑田 真樹(くわた・まさき)1992年(平4)8月10日、東京都生まれの17歳。神奈川・金程小4年から軟式野球を始める。5年からは「たまプラーザスネークス」で硬式野球に転向。金程中では父・真澄氏が会長を務める「麻生ジャイアンツ」に所属し、2年夏に全国大会16強に進出した。家族は両親と弟。1メートル78、79キロ。右投げ左打ち。

 ▼今大会の父子鷹

 ☆春日部共栄・平塚大将外野手 父・克洋氏は大洋(現横浜)、オリックスなど4球団で活躍。現在は阪神でスカウトを務める。子・大将は初戦の松伏戦に代走で出場

 ☆日大三・吉沢翔吾内野手 父・俊幸氏は同校OBで71年センバツで優勝。その後、早大を経て阪急、南海でプレーした。子・翔吾は今春のセンバツで準優勝。今夏は初戦の都狛江戦に3番遊撃で出場

 ☆関東一・宮下明大内野手 父・正彦氏は87年に大洋に入団。主に代打として活躍した。子・明大は3回戦の岩倉戦に4番三塁で出場。10―3でコールド勝ちした

 ☆横浜隼人・大野康太内野手 父・雄次氏は大洋、巨人、ヤクルトの3球団で活躍。主に右の代打として活躍した。子・康太は2回戦の市川崎戦に4番一塁で出場。2安打し、9―1のコールド勝ちに貢献した。

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