阪神・伊藤将 球界“最速”で開幕投手に名乗り 「3・31」に照準!得意のベイ斬り任せろ

[ 2022年11月9日 05:15 ]

ブルペンで投げ込んだ伊藤将(撮影・岸 良祐)
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 球界“最速”で来季の開幕投手に名乗りを上げた。公式戦の日程が発表され、岡田阪神の初陣はDeNAに決定。対戦相手が決まったことを伝え聞いた伊藤将は練習後に堂々と宣言した。

 「(開幕投手で投げたい?)はい。そりゃありますね。(そこを目指すために)このキャンプ頑張りたいと思います」

 早くも来春を見据えていた。自身初の開幕投手に意気込む理由があった。今季はDeNA戦に5試合先発して2勝2敗ながら防御率1・58をマーク。佐野、宮崎、牧ら強力打線を相手にも持ち前の制球力を発揮して抜群の安定感を誇示した。それでも油断はない。

 「(相手も)対策もしてくるだろうし、自分も何か変化を加えないといけない。対策もしつつ継続していける投球ができればいい」

 今季の最終登板となった10月9日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストSでは5回4安打1失点で降板。その悔しさを胸に秘め再挑戦へ向けてスタートを切っていた。

 「(登板間隔が空いたのは)1カ月ぐらいですかね。それでも悪くなかった」

 この日は約1カ月ぶりにブルペン入りを果たした。捕手の梅野を相手に50球を投球。すべて直球、キレのあるボールを投じて格の違いを見せつけた。初めて投球練習を見守った岡田監督は賛辞の言葉を並べた。

 「ストレートだけでもええボールを投げている。コントロールもな。四球で崩れるタイプでもないし、安定感がある。6回までゲームをつくってくれるというか、そんなんが一番安心やんか」

 多種多様な変化球を駆使する左腕も投球術の軸は直球。「自分は変化球の投手だと思われがち。自分の中では直球に自信がある」。今季は9勝に加えてリーグ最多の6完投を誇った。来季3年目を迎えるエース左腕の筆頭候補は来春「3・31」だけを見ている。(石崎 祥平)

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2022年11月9日のニュース