広島新監督の新井貴浩氏が指摘 予想外の左腕“出現”に「打者も面食らっている部分があると思う」

[ 2022年11月9日 22:49 ]

侍ジャパンシリーズ2022   日本代表―豪州代表 ( 2022年11月9日    札幌D )

広島の新井貴浩新監督
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 広島の新監督に就任した新井貴浩氏が9日、侍ジャパン強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」のオーストラリア代表との試合を中継したTBS系列の番組に解説で出演。国際大会での「怖さ」を指摘する一幕があった。

 ポイントは3回途中からマウンドに上がったオーストラリア2番手の左腕ケントだ。日本は結果的に2回1/3を無安打無失点に封じられた。その5回の投球を見ていた際に、新井氏は「佐々木(主浩)さんも仰ってましたが、プレートの三塁側の一番、端を踏んでいるんですよね」と指摘し、解説した。

 通常ならば左腕は一塁側を踏んで、左打者の外角、右打者の内角を攻めるパターンが多いが、ケントは逆。「左打者に対してのインサイド、右打者に対してのアウトサイドに角度を付けたいのかな、と思って見ていたんですが、捕手の配球を見ていると、全然そんなことないんですよね」と予想外の配球が続いたという。おそらく、バッテリーは左打者の外角へ甘く入るのを嫌ったのでは、という見解ながらも、新井氏は「ですから、打者も面食らっている部分もあると思いますね」と日本が不発に終わった原因も解説した。

 これは、日本野球の「常識」は国際大会では通用しないということでもある。「珍しいですよね」と話した新井氏は、国際大会での戦いについて「まだまだ、初見でたくさん良い投手がいると思います」と、日本も瞬時の対応に迫られることを予想していた。

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