落合博満氏 12球団キャンプ視察、野球解説に資料?「持つ必要もない」

[ 2022年11月9日 17:15 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が9日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。評論家・解説者時代のオレ流の考え方を語った。

 1998年に現役を引退し、翌1999年から2003年に中日の監督に就任するまでの4年間、野球解説者として活躍。“オレ流解説”をキャッチコピーに、独自の理論・視点・考え方で人気を博した。

 自らの信念として12球団すべてのキャンプを視察していた評論家時代。視察時期は実戦的な練習が始まる頃を選択した。ペースは「うん。大体1日1球団。それで12日間。それをちゃんと予定を組んでね。でも最初行っても、見るものないんだろうからって。途中から予定を組んでね。んで、電車、飛行機、タクシーを乗り回して、12球団回りましたよ」と懐かしそうに笑った。

 ベテラン、若手の枠でくくることなく、先入観なしでキャンプを視察した。「いや、全般的に見るよ。う~ん、もう新人でもキャンプ来てる選手もいれば、2軍にいる選手もいるんでね。全部が全部見られるって状態ではないんでね」と目線はあくまでもフラット。数字がもたらす先入観も排除した。

 「いや、資料なんか何にも持ってないよ。持つ必要もない。だって現状を見て、どういうふうに考えるかっていうのがオレのスタイルだから。だから野球解説でも、野球、その場の状況を解説すればいいんであってね、夢物語を解説するわけじゃないから」

 頼るのは自らの眼力と感覚、そして経験。絶対的でブレない「軸」がのちに、常勝軍団を築き上げるための「柱」となる。

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