侍4番・村上 正力賞の特別賞受賞「ご褒美」力に変える 9日強化試合VS豪州

[ 2022年11月9日 04:45 ]

談笑する村上(右)と佐々木朗(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 侍ジャパンは8日、強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」のオーストラリア代表との初戦を翌日に控え、舞台となる札幌ドームで調整した。昨年12月に就任した栗山監督にとっては初の国際試合。4番を務める村上宗隆内野手(22)は正力松太郎賞の特別賞に選ばれた喜びを語るとともに、さらなる活躍を誓った。

 日の丸を胸に戦う背番号55に新たな栄誉が加わった。村上が正力賞の特別賞を受賞。「光栄です。これまで頑張ってきたご褒美だと思います。名誉ある賞を頂けて良かったです」と喜んだ。

 プロ5年目の今季、圧倒的な成績を残した。王貞治を上回る日本選手最多56本塁打を放ち、打率・318、134打点。史上最年少の22歳で3冠王に輝いた。2年連続リーグ優勝に大きく貢献。正力賞の獲得こそならなかったが、昨年の稲葉篤紀氏(侍ジャパン前監督)、大谷翔平(エンゼルス)に次いで史上5人目となる特別賞に選ばれた。球史に残る活躍に、選考では委員を務める王貞治氏が強く推薦。それを伝え聞き「感謝しかないです」と頭を下げた。

 球界のレジェンドも称賛する歴史的な一年を過ごしても、満足はできない。「個人としては凄い良い成績が残せたけれど、やっぱり日本一になれなかった悔しさがある。最後勝って終わりたかった。来年に向けてまた一つ、目標にして頑張りたい」。日本一奪回への決意を新たにした。

 その前の大きな目標は、WBCの王座奪回を目指す侍ジャパンの主砲としての貢献。5日の日本ハム戦で侍4番デビューを飾り、2戦3発と好調だ。この日は広い札幌ドームで快音を連発し、45スイングで6本の柵越えを放った。「緊張感もありますけれど、勝てるように頑張りたいと思います」。来年3月のWBC1次ラウンドでぶつかるオーストラリア代表にも、強烈なインパクトを残す。(青森 正宣)

 ☆侍ジャパンシリーズ2022(9、10日)開催要項
 (1)9回終了時に同点の場合は最大2イニングのタイブレークを実施。11回終了時に同点なら引き分け。タイブレークは無死二塁から攻撃を開始
 (2)DH制を採用
 (3)リプレー検証実施。各チーム2回、判定が覆った場合も回数は継続されない
 (4)WBC使用球を使用
 (5)世界野球ソフトボール連盟(WBSC)公認試合とする

続きを表示

2022年11月9日のニュース