トヨタ自動車、6度目Vに王手 八木が野球人生初サヨナラ打で喜び爆発

[ 2022年11月9日 06:00 ]

社会人野球日本選手権   トヨタ自動車1─0ENEOS ( 2022年11月8日    京セラD )

<トヨタ自動車・ENEOS>9回、サヨナラ打の八木(中央)と喜ぶトヨタ自動車ナイン(撮影・後藤 正志)
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 準決勝2試合が行われ、トヨタ自動車は2017年以来4大会ぶり6度目の頂点に王手をかけた。0―0で迎えた9回、7番・八木健太郎外野手(28)がサヨナラ打を放ち、都市対抗覇者ENEOSとの接戦に終止符を打った。NTT東日本は三菱重工Eastに競り勝ち、初の決勝進出を決めた。

 小学1年からの野球人生で初のサヨナラ打だ。9回2死一、二塁で八木健太郎の打球が左前で弾んだ。勝利の瞬間を見届け、一塁上で両手を突き上げた。「次のプレーに集中するため」と早実時代から封印していたガッツポーズが飛び出した。都市対抗優勝チームを相手の殊勲打。喜びは格別だ。

 「無心でした。自分のスイングをするだけ。アタックするんだと自分に言い聞かせていた」

 波に乗っている。2回戦のパナソニック戦でも決勝打を放つなど、4試合で3打点。10月20日に第1子となる長男・飛雄馬くんが誕生しただけでなく、この日は早大の先輩・佐竹功年が先発と刺激材料はそろっていた。「1年目からずっと厳しく教えられてきた。反省のない試合はない、と」と感謝する。

 社会人17年目、39歳の佐竹は5回1/3を2安打無失点。「10年前のリベンジができた」と12年の38回大会準決勝でENEOSに敗れた借りを返した。6度目の頂点はもう目の前だ。「決勝では負けたことがないんで」とレジェンドは言い切った。(鈴木 光)

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2022年11月9日のニュース