春団治節さく裂「100球投げてみい」「格の違い見せんかい」川藤OB会長、秋季キャンプで若虎に愛のゲキ

[ 2022年11月9日 05:15 ]

練習を見守る川藤OB会長(撮影・大森 寛明)
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 快晴の安芸に「球界の春団治節」が響き渡った。5日の第2クール初日から秋季キャンプを視察している川藤幸三OB会長(73)が8日、若虎に持ち味の激辛エールを送った。

 「今は球数制限とか、あらゆる面でな。昔の話をしたら嫌われるけどな、そういうところが違うから。でもこの(秋の)時期なんかは体の限界を試すにはもってこいや。今日なんか休み前やろがい。ブルペンで見とっても、100球投げるやつなんか誰もおらん」

 時代の違いに理解を示しながらも、若い投手陣をバッサリ。言葉の裏には“今がアピールチャンスやろ”という思いがある。「どの時代もやけど、(監督交代で)一番影響を受けるのは控えの連中。首脳陣が一新することで“ひょっとしたら、今度の監督はワシの方を向いてくれるんじゃないか”とかやな」。現役時代の自身のように、何とか他より目立ってやろうという気概を持つ選手の出現を熱望。一方で、主力で参加している大山には格の違いを見せつけることを求めた。

 「“やっぱり2軍とはちゃうわい”というものを1軍の連中は2軍の連中に教えないと、見せないと。(今キャンプは)大山が絶対見せないと」

 キツい言葉になるのは、深いタイガース愛があるからこそ。新体制になっても、温かく厳しく猛虎を見守る。(山添 晴治)

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2022年11月9日のニュース