このオフのお財布事情は? MLB公式サイトがトップ9球団を予測 最大の目玉、ジャッジにも注目

[ 2022年11月9日 08:06 ]

アーロン・ジャッジ(AP)
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 資金力があり、ストーブリーグをリードしていくであろう9球団を8日(日本時間9日)MLB公式サイトが特集した。

 トップに来るのはジャイアンツ。左腕カルロス・ロドン、ブランドン・ベルト一塁手らがFAになる上に、エバン・ロンゴリア三塁手のオプションも行使しない見込みで、来季の決まっている給料総額が7、8千万ドル程度。23年の給料総額が約2億ドルと仮定すると、1億2、3千ドルは使える見込み。このオフ、FA市場の最大の目玉はアーロン・ジャッジ外野手だが、ジ軍は低迷している観客動員数(248万人)を引き上げるためにも地元出身の大スターに本気と見られる。その上でジャッジ以外にも複数の大物を獲得できる。ファーハン・ザイディ編成本部長は「大きなオフシーズンになる」と宣言している。

 2番はドジャース。トレー・ターナー遊撃手、左腕クレイトン・カーショー、デビッド・プライスらがFAになり、去年のサラリー総額から1億ドルくらい引くことができる。ムーキー・ベッツの内野手コンバートも考えており、ジャッジ獲得合戦に参入の構えだ。

 3番はメッツ。スティーブ・コーエンオーナーは毎年ワールドシリーズを狙えるチームを作っていくとしており、1年前右腕マックス・シャーザーと史上最高年俸で契約したが、このオフも同じことをジェイコブ・デグロムとするかどうか、注目されている。ただし噂される年俸5千万ドルを払ってしまうと、ジャッジのような他の選手にも巨額の投資をするのが難しくなるかもしれない。

 4番はヤンキース。ジャッジを引き留められればこのオフ最大の大型契約になるが、ゆえに他の補強ポイントに回すお金がなくなってしまう。一方ジャッジを逃がしてしまうと、ジャッジの穴埋めで頭を悩ませることになる。

 5番はレンジャーズ。殿堂入り間違いない名監督ブルース・ボーチー(67)と契約した。世界一を真剣に目指しているのは間違いない。重要なのは投手の補強でメッツと本気でデグロム獲得競争を繰り広げるのはこのチームと見られる。

 6番は21年ぶりにポストシーズンに進出し、地区シリーズで世界一のアストロズと死闘を演じたマリナーズ。必要なのは大物打者と遊撃手。タレント豊富なこのオフの遊撃手市場のキープレーヤーになる。

 7番はカージナルス。これまでFA市場の中心にいたことはあまりなかったが、ジョン・モゼリアックGMがお金を使うと宣言。必要なのは先発投手だ。

 8番はカブス。再建過程だが、レベルが高いとは言えないナ・リーグ中地区ゆえ、上手に補強すれば来季から優勝争いに加われる。ジェド・ホイヤー編成本部長は「FAに積極的に行く、必要なお金はある」と話している。カルロス・コレア遊撃手の獲得が噂されている。

 9番はレッドソックス。来年FAになるラファエル・ディバース三塁手との契約延長が注目されているが、来年優勝争いに戻るには、FA市場でお金を使わないといけない。特にトップクラスの先発投手と打者が必要だ。

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2022年11月9日のニュース