【阪神・安藤投手コーチに聞く】来季不安のローテも…ファームでギラギラ桐敷&村上が穴埋める

[ 2022年11月9日 07:00 ]

ブルペンで及川(左)と話す安藤コーチ(撮影・岸 良祐)
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【虎コーチに聞く~安藤優也投手コーチ(上)~】

 
――来季のローテーションメンバーのイメージは?

 「(藤浪)晋太郎がメジャーに挑戦(※)したり、ガンケルとウィルカーソンが退団した。今年に比べたら、来年は計算ができる選手が少なくなる。その分、ファームで頑張ってきた桐敷や村上という選手がいる。村上はいい成績を残しながら、上で投げるチャンスがなかったから、メラメラ練習している。その辺がグッと伸びてくれたら、穴が埋まると思っている。新外国人やルーキーの力を見極める必要があるので、本格的な競争は春になるが、頭の中ではなんとなくローテーションはあるけどね。それは監督と相談しながらになってくる」

 ――投手部門で良くしたい数字はあるか。

 「岡田監督も言っていたけど、岩崎が防御率(1・96)の割には負け数が多かった(1勝6敗)。大事なところでの負けがあったと思う。そういうところを一つでも減らしたいと思う」

 ――岡田監督は規定投球回と2桁勝利が3人欲しいと。実現のために重要なことは?

 「僕の中で計算できる選手がいるので、その選手たちが期待通りに春からローテーションを守ってくれれば、間違いなく2桁を勝ってくれると思う」

 ――ファームで見ていた選手が結果を出した。

 「(西)純矢や才木が、1軍で活躍してくれて。でも、もともとポテンシャルが高い選手たちだった。しっかり力をつけてきた証拠だと思う。才木はケガ上がりで、純矢は春の(2軍)キャンプでは、ちょっと悩んでいたのでね。今年の後半の活躍はうれしかった」

 ――今年は西純、才木が象徴的だが、1軍に定着できる選手に共通する部分は?

 「これと決めたことをやり続ける能力は、共通部分である。才木も独特な練習方法を持っているし、これって決めたらずっとそれをやっている。芯があるよね。そういう選手がやっぱり1軍に行くんじゃないかな。間違っていると気付けたら、また違う方向に自分で突き進むことができるからね」
 ※ポスティングシステムでの移籍を球団が容認

 ◇安藤 優也(あんどう・ゆうや)1977年(昭52)12月27日生まれ、大分県出身の44歳。大分雄城台、法大、トヨタ自動車を経て01年ドラフト自由枠で阪神入団。03年は救援、05年は先発でリーグVに貢献。17年現役引退。通算成績は486試合77勝66敗11セーブ、防御率3・56。18年から阪神でコーチ。右投げ右打ち。

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2022年11月9日のニュース