大坂なおみ　4大大会“ママ1勝”　同伴の長女に白星届けた「次も頑張りたい」

テニス全仏オープン第1日 （ 2024年5月26日    パリ・ローランギャロス ）

女子シングルス1回戦でプレーする大坂なおみ（AP）
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　今夏のパリ五輪と同会場で開幕し、女子シングルス1回戦で世界ランキング134位の大坂なおみ（26＝フリー）は同67位のルチア・ブロンツェッティ（25＝イタリア）に6―1、4―6、7―5で競り勝った。4大大会では22年1月の全豪以来約2年4カ月ぶりの白星。順当なら2回戦で3連覇を狙う世界1位のイガ・シフィオンテク（22＝ポーランド）と激突する。男子シングルス1回戦で世界80位のダニエル太郎（31＝エイブル）は第6シードでロシア出身のアンドレイ・ルブレフ（26）に敗れた。

　大坂が苦しみながら出産後の4大大会初白星を手にした。第1セットは第3ゲームから5ゲームを連取して圧倒したが、第2セットは相手に粘られて失った。第3セットは4―0から5ゲーム連取される厳しい展開。最後は何とか押し切ったが、相手の3倍近い31本のウイナーを決めながら、2倍以上の45回の凡ミスを犯してリズムをつかめなかった。

　昨年7月に生まれた長女シャイちゃんを4大大会の遠征に初めて同伴した。フランスではこの日は母の日。2日前に初めて歩いた娘に勝利を届けた。2回戦は3連覇を狙うシフィオンテクと対戦する可能性が高い。「ここに戻ってこられて凄くうれしい。試合中はナーバスになることもあったが、次も頑張りたい」と視線を上げた。