若隆景が14勝!幕内V経験者の十両初優勝は史上4人目 再入幕確実な来場所へ「もっともっと稽古」

[ 2024年5月27日 06:55 ]

大相撲夏場所千秋楽 ( 2024年5月26日    東京・両国国技館 )

對馬洋(左)を攻める若隆景(撮影・三島 英忠)
Photo By スポニチ

 1敗で十両単独首位の若隆景(29=荒汐部屋)が對馬洋(30=境川部屋)を下し、14勝1敗で十両優勝を決めた。立ち合い左にずれて相手の当たりをかわし、向き直るところを押し出し。14勝の好成績で締めた。

 1年ぶりに関取として15日間の戦いに臨んだ先場所は、初日から7連勝するなど好調だったが9勝6敗に終わった。「先場所は後半崩れたので、しっかり最後までいい相撲を取ろうと思っていた」。今場所は最後まで力の違いを示した。

 関脇だった昨年春場所に右膝前十字靱帯断裂の大ケガ。3場所連続全休で幕下まで転落し、昨年九州場所で復帰した。右膝の状態は徐々に回復し、今場所は本来の力を発揮。同じく三役経験者の遠藤(33=追手風部屋)が12勝、ざんばら髪の新十両・阿武剋(24=阿武松部屋)が13勝と大勝ちするハイレベルな優勝争いを制した。「集中力を切らさずに相撲が取れた。いい日もそうでない相撲もあった。反省して来場所に生かしたい」と話した。

 来場所は幕内復帰が確実。完全復活へまた一歩前進し「楽しみですね。もっともっと稽古して、自分らしく下からの相撲を取り切れるように頑張りたい」とさらなる精進を誓った。幕内優勝を経験した後に十両で初優勝するのは、若浪、多賀竜、朝乃山に続いて史上4人目のことだった。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2024年5月27日のニュース