BL東京・リーチ ようやく届いた初頂点 歴代最多5万6486人が沸いた国立で14季ぶりリーグ制覇

[ 2024年5月27日 04:33 ]

ラグビーリーグワンPO決勝   BL東京24-20埼玉 ( 2024年5月26日    国立 )

<埼玉・BL東京>優勝トロフィを掲げるリーチと優勝を喜ぶBL東京の選手たち(撮影・篠原 岳夫)
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 8季ぶりの決勝に臨んだBL東京が、リーグワン初代王者の埼玉を24―20で破り、09~10年以来14季ぶりのリーグ制覇を果たした。後半に一時逆転を許したものの、同34分に途中出場のWTB森勇登(25)が決勝トライ。No・8リーチ・マイケル(35)の主将復帰、オールブラックスの2大スター加入と2大改革を断行し、リーグ歴代最多の5万6486人の大観衆の前で、古豪復活を遂げた。

 11年4月の入団から14年目、あんなに渇望してきた優勝を、リーチはなぜか喜びきれなかった。終了のホイッスルが鳴り、同僚たちが抱き合うのを尻目に、現役生活を終えた堀江に歩み寄って握手を交わす。「もっと“よっしゃ”となると思ったが、堀江さんの最後の試合だったし。何だろうね」。胴上げではぎこちなく、“直立不動”で3度舞った。

 試合は我慢の連続だった。最初の20分は自陣にくぎ付け。それでもゴールラインを割らせず、その後はSOモウンガの卓越したタクトからWTBナイカブラが2トライ。森勇のトライで再び勝ち越し、残り1分で再逆転を許したかに見えたが、TMO(ビデオ判定)の結果、相手トライは取り消し。リーチも「(勝因は)TMOじゃないですか」と言うほど、どちらに転んでもおかしくない白星を、執念でつかんだ。

 10季ぶりの主将復帰を打診された当初は固辞したが、いざ引き受けるとチーム内の緩んだ空気を引き締めた。昨年11月の練習試合。敗戦にもすぐ切り替えようとする姿勢に喝を食らわせ、緊張感と競争心をあおった。一方で後輩を気軽に自宅に招いて酒を酌み交わすなど、あらゆる敷居を取り除いたチームづくりは成功。「リーチさんのために優勝したい」と若手が口にするほど、チームは一つになった。

 かつては「親に見せられない練習」と言われた徹底した鍛錬とFW戦重視の戦術で一時代を築いたが、近年は時代の潮流に乗り遅れて低迷。改革断行1年目の優勝は喜び半分だったリーチ。心の底から笑うためにも、「来年も優勝したい」と早くも意欲をかきたてた。

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