大の里が優勝一夜明け会見 「上へ上へと駆け上がりたい」 史上最速Vの次は最速大関昇進へ

[ 2024年5月27日 11:47 ]

<大の里一夜明け会見>自身の優勝の記事が掲載される本紙を手に笑顔の大の里(撮影・木村 揚輔) 
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 大相撲夏場所で、初土俵から所要7場所目での史上最速優勝を果たした小結・大の里(23=二所ノ関部屋)が千秋楽から一夜明けた27日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋で会見を行った。

 混戦を制した15日間を振り返り「先場所とは違う形で終われてうれしい。ようやく終わったなという感じ」とホッとした表情。そしてすぐ「次に向けてまた頑張らないと」と決意を新たにした。
 新入幕から3場所連続で優勝争いに絡む活躍。三賞の表彰式終わりに、支度部屋で優勝力士が賜杯を抱いてバンザイする姿を間近で見てきた。「1月は、こんな感じなんだと発見があった。3月は(優勝まで)あと一歩だった悔しさがあった。今回は自分がバンザイの真ん中にいて、優勝した実感が湧きました。こんなに早く優勝できてうれしい」。念願をかなえ、感慨を込めた。

 三役で12勝を挙げたため今回が大関獲りの起点に。春場所では平幕ながら11勝していることを踏まえると、次の名古屋場所(7月14日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)が大関獲りとなる可能性もある。「三役は数字的なものも大事になってくる。その先の番付に向かっていくことが大事」と大関の地位を次なる目標に見定めた。

 「まだ上に番付がある。もちろん優勝はうれしいけど最終的な目標はここではないと思っているので、これからまた上へ上へと駆け上がりたいなと思います」。今年の秋場所後までに大関昇進を決めれば、元横綱・大鵬が持つ新入幕から所要6場所で昇進という最速記録を更新できる。史上最速の初土俵から所要7場所で優勝を果たした23歳は、史上最速大関昇進、今後さらなるスピード記録の更新を見据え、新たな決意を込めた。

 勝負の名古屋場所へ。まずは「ゆっくり休みたい」としながらも「稽古して、親方の言うことを守れば成果は出る。親方の言うことを聞いて稽古頑張りたいと思います」と前を向いて意気込んだ。

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