元十両・栃丸が幕下復帰確実に 両膝手術から復帰2場所目…脳振盪のアクシデントも乗り越え6勝

[ 2024年5月27日 07:34 ]

大相撲夏場所千秋楽 ( 2024年5月26日    東京・両国国技館 )

<夏場所千秋楽>勝ち名乗りを受ける栃丸(撮影・久冨木 修) 
Photo By スポニチ

 元十両で西三段目45枚目の栃丸(31=春日野部屋)が琴翼(32=佐渡ケ嶽部屋)を下して6勝目を挙げた。

 得意とする回転の速い突っ張りで攻め込んでおいてのはたき込み。「立ち合い変化もある相手なので、よく見て突いていけた」。12年前の対戦で敗れたことをはっきり覚えており、警戒したとおりに自分の相撲で快勝した。

 昨年8月末に古傷の両膝を手術し、3場所連続全休を経て復帰した先場所は序二段優勝。三段目中位まで番付を戻し「三段目はやっぱり圧力がある」と一気に突き切れずはたき込みで勝負を決める場面も増えたが着実に白星を重ねた。3連勝で迎えた4番相撲では、千代大豪(26=九重部屋)の危険すぎる“フルスイング掌底”を何発も食らって脳振盪を起こすアクシデント。その日の記憶は飛び、翌日は大事を取って朝稽古を休んだという。それでも2日後から再び土俵に上がって7番取り、6勝1敗で取り終えた。

 膝の状態は良くなっているものの、まだ万全とはいかず。「稽古しながらなので、うまく付き合っていかないといけない」と完全復活への思いを口にした。来場所は幕下復帰が確実。「前に出る相撲が取れないと幕下では厳しい。今やっているところで満足しない。成長できるところは成長できるように」とさらなる精進を誓った。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2024年5月27日のニュース