大の里 大学1年で学生横綱“本紙号外”が原動力に

[ 2024年5月27日 05:00 ]

大相撲夏場所千秋楽 ( 2024年5月26日    両国国技館 )

19年11月、中村泰輝(現大の里)の全国学生選手権優勝を報じたスポニチ面担号外
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 【記者フリートーク】私が大の里を初めて“取材”したのは5年前。「力士・大の里」ではなく「日体大・中村泰輝」が全国学生選手権を制した時だった。相撲担当記者ではなく、早大相撲部コーチとして後輩の応援で大阪・堺大浜公園相撲場を訪れていた。圧倒的な強さで29年ぶりの1年生学生横綱に輝いた姿に衝撃を受け、学生相撲界の“中村泰輝時代”到来を予感した。

 当時は新聞のレイアウトを担当していたため、この快挙を称える1面風の電子版号外を作成。優勝インタビューで発していた「自分の時代をつくっていきたい」という言葉を見出しに添えた。その画像はSNSで拡散されて本人にも届き、試合前に見て気持ちを高める一つの原動力になっていたという。

 中村泰輝は翌年以降も数々の大会でタイトルを獲得したが、前人未到の全国学生選手権4連覇には至らず。アマチュア最後の大会となる22年12月の全日本選手権前日、父から激励のLINEが送られてきた。1年生で学生横綱に輝いた号外の画像とともに「自分の時代はつくれたか?最後のページを刻んでくれ」というメッセージ。その言葉に背中を押され、見事2年連続のアマチュア横綱を獲得。「自分の時代をつくった最終章、良い終わり方ができた」と満足げに話していた。

 “中村泰輝時代”が終わってからわずか1年半。プロの世界で史上最速優勝という偉業を成し遂げた。「自分の時代をつくっていきたい」と夢を語っていた学生は今、大相撲の歴史に刻む“大の里時代”をつくろうとしている。(相撲担当・前川 晋作)

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