錦織 復帰戦4時間22分死闘制す「最後は気持ち」2回戦は棄権の可能性も「明日、明後日の様子を見て」

[ 2024年5月27日 07:47 ]

テニス全仏オープン第1日 ( 2024年5月26日    パリ・ローランギャロス )

錦織圭(AP)
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 男子シングルス1回戦で、3季ぶりに4大大会に出場した世界350位の錦織圭(34=ユニクロ)が世界166位のガブリエル・ディアロ(22=カナダ)に7―5、7―6、3―6、1―6、7―5で競り勝った。

 3月のマイアミオープン以来となる故障明けの復帰戦で、いきなり4時間22分の死闘を制した。4大大会の白星は21年9月2日の全米オープン2回戦マッケンジー・マクドナルド(29=米国)戦以来997日ぶり。「内容はマイアミよりは確実によかった。勝利もそうですけど、プレーがなんとなく戻ってきたのが1番うれしい。今日は悪いながらもそんなにミスする感覚はなかった」と収穫を強調した。

 第1セットは第4ゲームで先にブレークを許した。第9ゲームをブレークして追いつくと、第10ゲームは2度のセットポイントを凌いでキープ。第11、12ゲームを連取してものにした。第2セットはタイブレークの末に制したが、そこから足の運びが重くなり急失速。第3セットを3―6、第4セットは1―6で落とした。

 第4セット後には腰に違和感を訴え、メディカルタイムアウト。マッサージを受け、プレーを続行した。第5セットも第1ゲームでいきなりブレークを許したが、土壇場で底力を発揮。第2ゲームでブレークバックに成功すると、6―5で迎えた相手サーブの第12ゲームを制して激闘に終止符を打った。

 「1試合目から5セットで体が準備できていなかった。2セット目ぐらいから(疲労が)きていた。4セット目は足がもつれたり。最後は気持ちでした」。5セットにもつれた試合は28勝7敗で、勝率は現役選手で最高の8割を誇る。過去に男子プロテニス協会の公式サイトで“5セットキング”と称された勝負強さを示した。

 29日以降に行われる2回戦は第15シードのベン・シェルトン(21=米国)と世界88位のユーゴ・ガストン(23=フランス)の勝者と対戦する。故障明けで強度の高い試合が続けば、ケガが再発する可能性もあるだけに「明日、明後日の様子見て(2回戦に出場するか)決めたい」と語った。

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