【男子マラソン】ひょっとしたら…メダルの夢見せてくれた大迫―高岡寿成の目

[ 2021年8月9日 05:30 ]

東京五輪第17日 男子マラソン ( 2021年8月8日    札幌大通公園発着 )

<男子マラソン>ゴールまで残り約200メートルとなった大迫傑は沿道からの拍手喝采を浴びながらゴールへ向かう (撮影・西川祐介)
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 大迫はメダルを獲得することはできなかったが、最後のレースという覚悟も含めて良いレースだった。30キロすぎに先頭集団から遅れたが、いっぱいいっぱいの状態。我慢して集団につくことは、失速のリスクもあった。私自身、05年の世界選手権でスパートに反応した結果、最終的に順位を下げた経験もある。大迫は集団のスピード変化に対応できたかもしれないが、あえて対応しなかったのは力量を把握した良い判断だった。

 その後も粘り強く走り、2位集団と15秒差まで迫ったときは、ひょっとしたらメダルという夢も見せてくれた。そこが素晴らしいし、レースは面白かった。これが最後のマラソンということを残念に思う。

 今後は後進育成にも力を入れるという。大迫は、ある程度パターン化されている実業団チームとは違った世界も取り組み方法も知っている。新しい視点や物事の進め方をしてくれたら練習も一層合理的になり、日本国内の選手育成が進んでいくのではないかと思う。(男子マラソン元日本記録保持者、カネボウ陸上部監督)

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