「ポケット・ロケット」の異名 自転車オムニアムで日本女子初銀メダルの梶原悠未はこんな選手

[ 2021年8月9日 05:30 ]

東京五輪第17日 自転車・女子オムニアム ( 2021年8月8日    伊豆ベロドローム )

レース後、銀メダルを獲得し笑顔の梶原悠未(ロイター)

 自転車トラック種目の女子オムニアムで、20年世界選手権女王の梶原悠未(ゆうみ、24=筑波大大学院)が銀メダルを獲得した。自転車の日本女子で五輪の表彰台に立つのは史上初。4種目の合計点で競うレースで、第3種目の苦手エリミネーションで2位と奮闘。最後のポイントレースでは転倒したが、総合2位を守った。五輪に憧れ続け、競泳から自転車に転向した決断が地元五輪で花開いた。

 【梶原悠未はこんな人】
 ☆生まれとサイズ 1997年(平9)4月10日生まれ、埼玉県和光市出身の24歳。1メートル55、56キロ。

 ☆競技歴 13年の筑波大坂戸高入学後に始め、14、15年ジュニア世界選手権ポイントレースで2年連続銀。筑波大進学後はオムニアムで17年W杯第3戦と、20年世界選手権で日本女子初の優勝。

 ☆持ち味 60センチを超える太腿から繰り出す爆発的なスピード。日本代表のグリフィン中距離コーチは「ポケット・ロケット」と命名。

 ☆文武両道 筑波大大学院人間総合科学学術院に在学中。オンラインで授業に参加するほか1日3時間は勉強に充て、練習は5時間。パラカヌーの瀬立モニカは同級生で親友。

 ☆ルーティン 大会前にネイルの色を変える。今大会は金色のネイル。オフは伊豆の地鶏屋「彩鶏(いろどり)」が行きつけ。

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