羽生 SP今季ベストで2位、16日フリーへ「自分の人生みたいなものを戦い抜きたい」

[ 2021年4月16日 05:30 ]

フィギュアスケート世界国別対抗戦第1日 ( 2021年4月15日    丸善インテックアリーナ大阪 )

男子SP、演技をする羽生(撮影・小海途良幹)
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 男子ショートプログラム(SP)が行われ、14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(26=ANA)は今季ベストとなる107・12点で2位だった。直前の演技だった宇野昌磨(23=トヨタ自動車)がミスを重ねて77・46点の9位だったが、羽生は前半2つの4回転ジャンプをまとめる意地を見せて挽回。1日目を終え、2大会ぶり3度目の優勝を目指す日本は3位につけた。16日は男子フリーなどが行われる。

 演技を終えた羽生は、日本チームのブースへ視線を送った。ニヤリとVサイン。3月の世界選手権(ストックホルム)でマークした106・98点を上回るシーズンベスト107・12点だった。激しいロックナンバーを演じ、冒頭の4回転サルコー、4回転―3回転の連続トーループでは出来栄え評価で4点以上の加点を引き出した。後半の3回転半こそ着氷が乱れたが「自分としてはやれることをやった。順位は気にしていない」。帰国後2週間の隔離が明けて2日目で見せた、意地の好演技だった。

 リンクに入る直前、動揺が走った。直前の宇野の得点が耳に入った。ミスが重なる77・46点、結果は9位。「自分の演技にしっかり入り込んで自分のペースでやる」。そう割り切ろうとしても、ともに日の丸を背負う盟友が気になった。「今日は本当に最後の最後まで、宇野選手とともに、力を借りて滑らせていただいた」。日本のエースは殊勝に語った。

 背中を押される出来事があった。銅メダルの世界選手権から、所属するANAの航空機で帰国。機内は静まり返り「海外からゴーストタウンと言われている空港の状況」も説明された。そんな折、同社スタッフから声を掛けられた。「本当に勇気をもらいました」「力をもらえました」。自分の演技が誰かの希望になっていた。「複雑な気持ちもあるが、出てもいいのかな」。連日コロナ感染者数が過去最高を更新し続ける大阪での大会参戦を決断した。

 16日にフリー「天と地と」を舞う。世界選手権の悔しさを込め「今度こそフリーでしっかり戦い抜きたい。このプログラムに重ねている自分の人生みたいなものを、しっかりと戦い抜きたい」と言う。さまざまな思いを胸に秘め、今季のラストを飾る。

 ▽世界国別対抗戦 2009年に創設され、2年に1度開催される。全6チームは男女各2選手、ペアとアイスダンスはそれぞれ1組で構成。各種目のSP、フリーで、ポイント(男女は1位12点…12位1点、ペアとアイスダンスは1位12点…6位7点)を獲得。SP、フリーごとに区切り、合計得点での順位は換算されない。得点は国際スケート連盟公認記録。日本は12、17年と2度優勝しており、前回19年は2位だった。

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