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【荒磯親方 真眼】照ノ富士「点」でなく「線」の勝利 千秋楽ではまわしを取れるか

[ 2021年3月28日 05:30 ]

大相撲春場所14日目 ( 2021年3月27日    東京・両国国技館 )

朝乃山(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・郡司 修)
Photo By スポニチ

 この世界では、よく「一日一番」という言葉を使います。その日の取組に集中し、全てを出し切る。加えて、いかにして相手に強さを印象づけるか。その重要性を結びの一番で痛感しました。

 照ノ富士は朝乃山に過去4戦全勝。たまたま勝ったのでなく、相手に苦手意識を植え付けるような勝利をアドバンテージにしてきました。それは「点」ではなく「線」での勝利とも言えます。朝乃山は立ち合いでもろ手突きを選択しましたが、そうさせた時点で照ノ富士の思うつぼでした。

 奇襲にも動じることなく先に左上手を引き、相手を半身にしながら寄って出る。終始照ノ富士ペース。立ち合いで左前みつを奪って一気に出た前日の正代戦同様、力強さに加え、まわしを切る技術もある。大きな力士にそれをやられてしまっては、なすすべはありません。

 千秋楽の相手・貴景勝は朝乃山とは全く違う突き押しだけに、立ち合いの重要度は増します。大関が突き放せるか、照ノ富士が左からあてがってまわしに手をかけるか。どちらが自分のペースに持っていけるかの立ち合いに、全神経を集中したいところです。(元横綱・稀勢の里)

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