サントリー全勝対決制し開幕5連勝 バレット決勝PG「落ち着いて蹴れた」

[ 2021年3月28日 05:30 ]

ラグビー・トップリーグ第5節   サントリー39―36トヨタ自動車 ( 2021年3月27日    パロマ瑞穂ラグビー場 )

ボーデン・バレット
Photo By スポニチ

 レッドカンファレンスの全勝対決はサントリーがトヨタ自動車に39―36で“サヨナラ勝ち”し、開幕5連勝を飾った。36―36で迎えた後半41分のラストプレーでニュージーランド代表のSOボーデン・バレット(29)が決勝PGを決めた。ホワイトカンファレンスは神戸製鋼がヤマハ発動機に53―22と快勝し、5連勝とした。

 コロコロ変わる風向きに悩まされ、この日のバレットはキックミスが目立った。だが、試合終了のホーンが響いた後の左中間約42メートルのPGはポストに当てながらも決め、チームを5連勝に導いた。

 「重要なキックと分かっていたけど、落ち着いて蹴れた」と背番号10は解説した。後半、ビデオ判定が長引いた場面ではスタンドに手を振るファンサービスも披露。「お客さんもたくさん来ていたし、長くかかる時はスイッチをオンオフする時間をつくるようにしている」。確立されたメンタルコントロールが勝負強さを生み出している。

 前半は14点差をつけられたが、後半はボールキープに徹した攻撃を展開し、足の止まった相手から4トライ。今季最大の苦戦を逆転勝ちで締めくくり、CTB中村亮主将は「タフな試合を経験できたのは残り2試合とトーナメントへ向けてよかった」と収穫を強調した。 

続きを表示

2021年3月28日のニュース