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パナソニック開幕5連勝 光る名将ディーンズ監督の用兵

[ 2021年3月28日 20:45 ]

ラグビートップリーグ第5節   パナソニック62―5NEC ( 2021年3月28日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<パナソニック・NEC>後半、この日2トライ目を決めた後、トゥポウ(23)とタッチを交わすパナソニックのWTB福岡堅樹
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 パナソニックが計9トライを奪って開幕5連勝。勝ち点を24に伸ばし、ホワイトカンファレンスの首位をキープ。全勝対決となる4月4日の次節・神戸製鋼戦(兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場)にはずみを付けた。

 前半は耐えて後半に爆発する。今季のパナソニックがこれまで見せてきた勝ちパターンを、この日も雨の上がった秩父宮で披露した。前半40分間は自陣でのディフェンス時間が長かったが、ゴールラインを割らせない鉄壁の防御で無失点。わずかなチャンスではしっかり取りきる決定力も見せ、22―0で折り返した。

 後半は5分、ロックのクルーズのインターセプトを皮切りとしたNo・8コーネルセンのトライに始まり、計6トライと前半から倍増。前半39分に技ありの連係と力強さでトライを奪っていたWTB福岡は、後半11分、29分とトライを重ねて3シーズンぶりのハットトリックを達成。ロビー・ディーンズ監督は「難しい立ち上がりになると分かっていたが、ほしい結果を得ることができた。選手のパフォーマンスには非常に満足している」と笑みを浮かべた。

 開幕から5試合連続で後半のトライが前半を上回るパナソニック。巧みな試合の組み立てを象徴するのが、ディーンズ監督の用兵だ。この日は後半開始とともに1人、同6分にFW第1列全員を含む4人を替え、さらに同12分に残り3人を全て入れ替えた。スターター15人がジャブで相手にダメージを加え、チーム内で「マッド」と呼ばれるリザーブ8人が仕留める。フッカー堀江は投入された直後にFWらしからぬゴロキックでWTB竹山のトライを演出するなど、まさに23人の総力で今季5勝目をつかみ取った。

 主将ながら後半開始早々での交代が続くフッカー坂手は、「スターターにはスターターの役割があり、マッドにはマッドの役割がある。さらに長く出ろと言われればできるが、やるべきことにフォーカスしているので、(出場時間の)長短にはこだわっていない。控えも信頼できる選手ばかり。そこがパナソニックの強み」と解説してみせる。最大にして唯一の目的はチームの勝利。選手個々人が役割を深く理解し、目的を一つにするからこそ、今季のパナソニックには13~15年にリーグを3連覇した頃の風格が漂っている。

 プレーオフがある今季の真の天王山はまだ先だが、1週間後には神戸製鋼との全勝対決を控える。スーパーラグビーのクルセイダーズやオーストラリア代表監督を歴任した名将は、「チームの成熟度には満足している。来週の試合は立ち位置を知るいいテストになる。目指す場所に向けて、どの位置にいるのか。楽しみにしている」と落ち着きを払った表情で語った。

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