元ボクシング少女・小塩遥菜は美誠に完敗「全く歯が立たなかった」

[ 2020年1月18日 11:37 ]

卓球・全日本選手権第6日 ( 2020年1月18日    大阪市・丸善インテックアリーナ大阪 )

<全日本卓球選手権 女子シングルス準々決勝>伊藤美誠(右)にストレート負けを喫し準々決勝敗退となった小塩遥菜(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 元ボクシング少女、小塩遥菜(14=エリートアカデミー)の進撃が止まった。女子シングルス準々決勝で「憧れ」の伊藤美誠(19=スターツ)にストレート負けした。4―11、3―11、3―11、3―11。「全く歯が立たなかった」。力なく試合を振り返った。

 伊藤とは練習で対戦したことがあった。当然ながら、練習と試合とでは全く違った。

 「サーブが練習と違った。練習は手加減をしてくれて回転がなかったけど。サーブが全然分からなかった」

 第1ゲーム、1―1、伊藤の最初のサーブのレシーブをミスして迷いが始まった。長短、左右の回転が読めなかった。レシーブで後手に回り、「変化があるカットで崩す」という作戦は幻に終わった。

 卓球を始めたのは小学3年生から。幼児から取り組む選手が多い昨今からすると、スタートは遅い。ただ、小1から5年まで習ったボクシングで鍛えたフットワークや動体視力を武器にして、昨秋の世界ジュニア選手権で準優勝するほど、力を付けてきた。

 8強に3人のカット型が入るという今大会のカット旋風を起こした1人になった。「目標は伊藤さんと対戦することだった。それを果たせてうれしかった」。まだ14歳。中2での8強は伊藤と同じ成績だ。伸びしろは十分にある。

続きを表示

2020年1月18日のニュース