【玉ノ井親方 視点】単独トップの正代、逆鉾さんを思わせる「しつこさ」

[ 2020年1月18日 08:15 ]

大相撲初場所6日目 ( 2020年1月17日    東京・両国国技館 )

栃ノ心(左)と正面から立合う正代(撮影・久冨木 修) 
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 正代が元気だ。相手の栃ノ心は肋軟骨を痛め、先場所休場して本来の相撲を取り切れていない感じだったが、左を差して右をのぞかせるような形で力強く寄り切った。

 今場所は見違えるような相撲を取っている。先場所の千秋楽。地力をつけた朝乃山に素早く右四つになって一気に前に出て勝った相撲が自信になったのではないか。一つの白星で力士が急成長するのはよくあること。あの取組で正代は確実に変わった。立ち合いの圧力が出るようになって力強さも増した。

 得意の形はもろ差し。ただ、少し変則的な入り方をする。普通はパパッと二本入れようとするが、正代は何度もしつこく狙いにいく。タイプでいえば逆鉾(元関脇)さんに似ている。体の張りもあるし、自信に満ちあふれた相撲を取っている。今場所は何かやってくれそうな雰囲気がある。(元大関・栃東)

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2020年1月18日のニュース