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長さ145センチ怪ギョギョギョ 根掛かりかと思ったらビックリ!!

[ 2020年11月21日 07:05 ]

145センチのダイナンウミヘビを釣り上げた吉田さん
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】14日、神奈川県長井の遊漁船をチャーターし、今年最後の相模湾のルアー釣りに出ました。

 午前6時すぎに出港し、沖に向かいます。すぐに反応があり、ルアーを投げ込みましたが最初のポイントでは釣れませんでした。いつものようにレンタルタックルの初心者もいるので、みんなで指導をしながら、釣りを続けます。

 サビキに掛かったアジをそのまま泳がせる「落とし込み釣り」をベテランの吉沢健夫さんが最初から試みましたが掛かりません。

 ようやく1匹目が中村竜也さんにヒットしたのは開始から1時間半後でした。その魚は40センチ級の大型オキエソでした。その後レンタルタックルの方々も含め、イナダや平ソーダがポツリポツリとヒットしました。

 タックルはがまかつ「ラグゼオーシャン」6・3フィートリールはソルティガ「Z4500」。ラインはシグロンPE3号。リーダーはアジーロ「船ハリス」12号でした。ルアーはラスパティーン80グラムや、アイルメタルの90グラムでした。普段からジギングに慣れている方々がやれば、もっと効率良く時合を逃さずバシバシ釣れるのでしょうけれど、それでもレンタルで初めてやる方が釣れるなんてうれしいではありませんか。そして1匹上げるたびに笑顔があふれる。楽しいではありませんか。

 前半、ルアーで釣れなかった関根泰子さんは船に積んであったレンタル道具でビシ釣りを開始。慣れてくると平ソーダとイナダを釣りました。関根希和子さんはルアーでアジのスレ掛かり、強烈に引く平ソーダを釣ったあと後半はやはり餌釣りに。知らないうちに餌が取られているというので、マルキユー「特船オキアミ」を付けて下ろすとヒットしました。その後、吉沢さんが生かしておいた希和子さんの子アジを餌に泳がせ釣り。それでヒットしたのはやや大きい“イナワラ”と呼ばれるサイズをゲットしました。

 こんなのんびりした調子でゆっくり時間が過ぎていく中、吉田啓人さんにビッグヒットがありました。ヒット直後は根掛かりのように動かず、ロッドが大きく曲がっていました。しかしその後、根から離れたような感じで軽くなったかと思ったらたびたび突っ込むような引きを見せました。ハタの仲間ではないかと思っていたら上がってきたのはウナギのような魚体でした。

 ジグのフックがしっかり口に刺さったのを見てスレ掛かりではなく、食い付いてきたのだと分かりました。その魚は「ダイナンウミヘビ」。ヘビと名前が付けられていますが、爬虫類(はちゅうるい)ではなく、魚類でウナギやウツボの仲間です。砂に潜って顔だけ出しているのでヒットした瞬間、根掛かりのような感じになったのでしょう。この魚もある意味怪魚です。釣りでは嫌われることが多いものですが、珍魚怪魚ブームの今日、こんな魚が釣れるのも、そしてそれを同乗者が見ることができるのも、ある意味貴重な経験だったと思います。長さは145センチもあったのですから。(東京海洋大学客員教授)

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