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ベテランもビギナーも 相模湾でヤリ抜こう

[ 2019年2月18日 07:14 ]

いぶし銀の釣技で数を伸ばしていた岡さん
Photo By スポニチ

 【永井裕策名人のステップアップ理論】身厚で甘いヤリイカが上向いてきた相模湾では、パラソル級も狙える。当たりを取って合わせれば、ズッシリ重い。多点掛けを狙って、腰越・飯岡丸に出掛けた。(スポニチAPC 永井 裕策)

 相模湾エリアのヤリイカは例年、秋口ぐらいから釣れ始め、春まで楽しめる。だが、ここ数年はイカ釣りのシーズンがずれ込む傾向があり、長い時は初夏まで釣れ続くこともある。

 「このところ、大型交じりでトップ20〜30匹の日が多いですね。絶好調とは言えないけど、お土産は釣れます」と話す三浦徳人船長は秋谷沖の水深150メートル前後からスタート。

 しばらくして、底中心にシャクって誘い続けていた釣り人に当たりがきた。乗り遅れた釣り人は20〜30メートル巻いて落とし込んだ時に当たり。全員に乗り、良スタートが切れた。

 右舷ミヨシでは、船釣りが初めての品川区の永森絵梨さん(28=看護師)は常連客に教わりながら1投目で3点掛け。「訳が分からないうちに釣れてしまいましたが、うれしいです」

 当日は、移動後に最初の投入での“着乗り”は少なく、反応が船下に入ってくると乗る。常に誘いを掛けている釣り人が当たりをとっている。

 86歳の大ベテラン、岡武志さん(大和市)も、順調に数を伸ばしている。

 途中休みがあったが、後半は水深120メートル前後を攻めて、マルイカも交じり始めた。

 「新しい群れが入れば、まだまだ楽しめますよ」と船長。パラソル級も交じり楽しみは続く。

 【永井の理論】

 ヤリイカ釣りでは、乗りの良い時は長い流しになるが、群れの小さい時は移動を繰り返す。そんな時は船長の合図と共にトラブルのないようにいつでも仕掛けを投入できるようにしておくことが大切だ。突然、大きな群れが入ってきて多点掛けを狙える時があるからだ。

 ヤリイカ釣りの醍醐味(だいごみ)は投入後の“着乗り”だが、当日は投入後しばらく誘いを掛けていると、当たりが出た。我慢強くツノを動かしてアピールしている人に当たりが出た。反応は底付近が多いので、シャクっても7メートル上まで。

 他の釣り人が乗って自分が当たりがないときは「落とし込み」、「巻き落とし」を多用する。

 1匹乗ったら、竿先を頭上まで上げて、竿先を山なりに曲げて、道糸にテンションを掛ける。ウネリによる船の揺れが誘いになる。そのまま10メートルゆっくり巻きながら、多点掛けを狙うこと。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、腰越・飯岡丸=(電)0467(31)1560。出船は午前7時。乗合料金9500円(氷付き)。

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