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そうだ!!分析ハマった 良型ソーダガツオ!! ショアジョギング失敗も翌朝リベンジ

[ 2018年9月6日 07:30 ]

丸ソーダの引きを楽しんだ筆者
Photo By スポニチ

 【現役東大生 釣りまくる!】商社への就職も決まり大学生最後の夏休み。東大法学部4年生の中村太郎が静岡県西伊豆で楽しんだのはショアジギング。釣れたのは…。

 夏の釣りと言えば、何を思い浮かべるでしょうか。シロギスの投げ釣り、アユの友釣り、相模湾のキハダマグロ…さまざまな魚が釣れ盛るこの時期は、気温も暑いけれど、釣果もアツい!多種多様な魚との出会いを求めて、東奔西走、忙しい夏を過ごしています。

 さて、我々ルアーアングラーにとって、夏の釣りといえば、ショアジギングでしょう。水温の上昇とともに、イナダやシイラなどの中小型回遊魚や、ロックフィッシュと呼ばれる根魚の活性が上がり、岸から狙うことができます。

 今回は、東京大学農学部3年の正木僚君と、同3年の臼井茂尭君とともに、西伊豆に回遊魚と根魚を狙いに行きました。東京から車を飛ばし、夕方に西浦近辺のゴロタ浜に到着しました。メインラインはPE1・5号、リーダーはナイロンの30ポンド、ジグは40グラム前後を使います。ジグをフルキャストし、底を取り、ボトムから表層まで幅広くしゃくり上げて誘います。

 開始数投後、ジグをしゃくり上げ、フォールさせていると何かがヒット!手前まで寄せてくるも、足元で痛恨のバラシ!そして日没間際、またもボトム近辺でヒット。竿を限界まで曲げて、猛烈に重いその魚を浮かせにかかるも、またもや痛恨のバラシ。あの引きは恐らく大型のハタでしょう。千載一遇のチャンスを逃し、悔しい思いを抱えてその日の釣りを終えました。

 翌朝、リベンジに燃えながら再びそのポイントに入り直します。日の出前から釣りを開始し、ジグで幅広い層を誘ってみます。すると、隣でワームを投げていた臼井君にヒット!根に張り付こうとする魚を引き剥がし、ランディングに成功。35センチの良型オオモンハタをキャッチ。離島ではない本土の釣り場でこのサイズの根魚は大金星です。

 私も根魚を狙おうとするも、この日は潮が強烈に流れ、40グラムのジグでは底付近を攻めることができません。そこで、表層付近で捕食する回遊魚に的を絞り、ジグで探っていきます。速いピッチのしゃくりや、ゆったりしたしゃくり、さまざまなしゃくり方を織り交ぜ、その日の最適なジグのアクションを見極めます。

 朝焼けの中、細かく、スピーディーなしゃくりで誘っているとガツン!ガツン!と2度の前当たりの後、ついにヒット!小気味よく引く魚をいなし、ゴロタ浜にずり上げてランディング成功。良型ソーダガツオを釣り上げることができました。状況とポイント、最適なジグのアクションを見極め、分析力を駆使して捕った1匹は、最高に気持ちがいいものです。

 40グラム前後のジグを使うショアジギングは、手軽に幅広い魚種を狙うことができ、ルアー初心者にぴったりな釣りです。日本全国夏場は回遊魚が接岸し、ショアジギングデビューをするには最適な季節です。今回バラした大型ハタを釣り上げるべく、さらにこの釣りの腕を磨こうと決心したのでした。

 ?中村 太郎(なかむら・たろう)1996年生まれ、東京出身。東京大学法学部4年生。10歳より渓流フライフィッシングを始める。現在は東大釣友会に所属し、磯からのヒラスズキや青物、サーフでのヒラメ釣りなどを楽しんでいる。

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