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カワハギ引きでビッグな夏当選 サマージャンボ 熱いぜ旬だ!引き良しサイズ良し一荷も!!

[ 2018年8月15日 08:26 ]

竿頭の木戸口さんは良型の一荷
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】千葉県館山沖の「夏カワハギ」が連日熱い釣果を見せている。この地の特徴は、30センチ近いジャンボサイズが頻繁に顔を出し、強烈すぎるスリリングな引きが楽しめる。今の時季は当りも多くて、カワハギの入門にもオススメだ。(国友 博文)

 カワハギファンが集う館山つりセンター・くろしお丸の花輪雅一船長は、館山沖のジャンボカワハギ釣りを確立させたパイオニア的存在。朝イチに向かった先は、館山沖の26メートル。開始と同時に右舷ミヨシでは、今シーズン初挑戦の横浜市・前田正彦さん(49=会社員)にファーストヒット!「カンカンカン〜!」と金属的な強い引きを見せると20センチ級が抜き上げられる。

 「オモリをベタ底で、静かに誘って少し待ったらビンビン!と来ました」とにっこり。

 「今年は例年より外道(餌取り)が少ないですね」と船長のマイクにも力が入る。

 すぐに、お隣の練馬区・岡田安史さん(59=会社員)にも25センチオーバーの良型が顔を出す。「ここは型がいいので、“ツ抜け”が目標です。餌取り名人との駆け引きが癖になります」と笑顔が朝日で輝く。

 誘いのイメージも膨らんだところで、ワクワクしながら竿を出す。オモリの着底を確認したら糸フケを取って、ベタ底で静かに当たりを待つ。誘いはオモリで海底を小突いて、タナを取り直す程度。すると「クン!」と来ましたよ。ドキドキをこらえてゆっくり聞き上げると「ビリビリビリー」と独特のシグナルだ。海面に、本命を確認した時がこの釣りの達成感。迷うこと無く一気に抜き上げてガッツポーズ。

 潮が動かないと当たりも出にくいが、竿先の微妙な変化に竿を聞き上げると「ゴンゴン!」と手に伝わる強いしびれに大興奮が続く。船内では、思い思いの誘いに専念するが、静かでスローな動きに分があるようだ。

 活性が上がると、右舷トモでは足立区在住の木戸口智明さん(46)に良型の一荷が登場。北区で「串あげひよこ」を営み、名物はご期待通りカワハギの串揚げ。秘伝レシピの肝のタルタルソースは、舌の肥えた常連も通い詰める。

 「タマネギを入れるんですよ」とうれしい釣果に口も滑る。後半になると、本命の活性も上がるが、餌取りもアタックする。

 餌取りの上のタナでじっくり待って、竿先の小さな当たりに合わせると「ゴンゴン!」と沈黙を破る強い引き。癖になる衝撃だ。

 この作戦が的中すると、ハイペースで数を伸ばして沖上がりとなった。

 館山沖のジャンボ夏カワハギは今が旬だ!

 ◆花輪雅一船長のワンポイントアドバイス

 餌のアサリは、使う分だけクーラーボックスから小出しにすると鮮度が保たれる。餌付けは水管から刺して、硬いベロを通してウッスラ黒い肝でハリを止めるのが基本。アサリが大きい時は、水管を外すといいだろう。大型狙いに“ガチャガチャ”と動かしすぎると釣果は遠ざかる。潮が流れると大型が食ってきます。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、館山・館山つりセンター=(電)0470(27)3807。出船は午前5時。乗合料金8000円(氷付き)。生アサリむき身常備。1袋1100円。

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